6話 白黒物語
遅れた(定期)
雑、誤字、脱字。ミスあるかもしれない。
俺は次のドアのドアノブに手をかけた。その扉は白と黒でできたシンプルな扉。ガチャッと開くと、そこはまるで産業革命が起きて少し経ったような白黒の街が広がっていた。周りの人は武器を持つ者や文句を言う者がおり、せわしなく遠くの工場へと向かって走っていた。何が起こっているのか分からないがむしろ好都合。その工場に向かい混乱に乗じてチップを集めることにした。
「立ち入り禁止です!来ないで下さい!」
「うるせぇ!裏切り者は殺すのがここの奴らの義務だ!」
物騒だな。そう思いながらするりと人々を通り抜け大きな扉の中に入った。
「おい!今の奴はいいのかよ!」
「ネズミでもドアを押し開けて入った!つまり人は誰も入ってないですよ…!」
「アホだな」
中は工場と言う割には屋敷のような内装だった。俺はとりあえず案内板に書かれた1階の客室の方に向かってみた。客室の方には幾つものドアが並び恐らく従業員の者であろう名前が彫られていた。しかしどのドアも急ぎだったようでロックがろくに掛かっていなかった。どの部屋も特に目星しい物はなくどの従業員も似たような生活感だった。
「シケてんなぁ」
結局行き止まりに当たり素早く戻り2階の客室に向かった。そこはちゃんとお客様用の部屋だったが不思議なことにドアノブはえぐり取られ荒らされていた。まるで何かを隠され、それを探すように。一部屋一部屋を[皇帝の目]で調べながら進んでいくと突然その部屋から服が飛んできた。
「誰かいるな…」
躊躇無くその部屋を覗くとそこには小さな帽子をかぶり、ボロボロの星空のマントを羽織った男が部屋を漁っていた。こいつが部屋を荒らした犯人で間違いないだろう。
「おい、そこのお前」
「ん…?見ない顔だな。他の世界から来たんだな」
「まぁそんなところ。俺はショウ」
「自分は…ジョー・コイル!オリキャラと星スワップからの者だ」
そう名乗り振り返る人物の目には光り輝く大きな星が写り、服には知らない惑星が縫われていた。というかなんだこいつ。情緒不安定か?
「いやぁ困惑したならごめん。自分会話が下手だからな」
「そういえばなにしてんだ?」
「探し物かな?この星間冒険のためにもな」
「ならほどな。ならお揃いだ。俺も探し物があるからな」
「じゃあ地図を…あ、別の人にあげちゃったからねぇわ」
「ハァ…俺と来るか?」
「一緒の方が効率いいからいいぞ!」
そうしてジョーを連れて3階に向かった。3階はさっきとは違いパーティー会場のような所だった。なにも知らないであろう金持ちは優雅に探り合いをしていた。奥では大きな立派なピアノを心地よく弾く背の低い女が椅子に腰掛けていた。
「まるで、きらきらと光る星を現したような曲だな!」
「そんなのより探し物だろ」
周りの人は特に俺らにはまだ気にもしなかった。後ろから怒鳴り声や叫び声が聞こえあの住民が押し寄せてきたのかと察した俺は演技をした。ナイフをピアノに投げ刺さると静かだった周りは後ろの声しか聞こえなくなった。
「テロリストだぞ!お前ら出てけ!」
「え、なにを」
その言葉に彼らはパニックになりあっという間にパーティー会場は静寂を取り戻した。後ろでは声が大きくなる。さっきの奴らによって更にパニックになっているのだろう。
「よし」
「よ、よし?」
俺ら以外誰も居ないパーティー会場をささっと調べジョーと共に探し物を探した。するとあの凹凸が一部分しかないセキュリティガバガバすぎる鍵をみつけた。
「どこに使うんだ?このアホ鍵」
「他には何も無いぞ!」
「じゃあ行くか」
「ちょっと待って!」
声を聞きステージに振り返ると演者であろう人が立っていた。貴族のような服を着た女だ。
「なにか」
「あ、あなたたち、テ、テロリストなの…嘘でしょ…?演技なの、わ、分かってる、よ…!」
「だったらどうする?」
「おいおい待ってよショウ。お前はレディを殴るのか?」
「いや別に殴るけど」
「ええ…!?」
「いや、私も、あなたたちみたいになれるかなって…」
「いやしらん」
「きっとなれるぜ!」
「わ、分かった!」
「じゃーな」
そうしてその鍵の使い道を探しに見つからないようにぶらぶら。そうして金庫室という場所をみつけた。大きな金属の扉に鍵を差し込み開けた。そこには沢山の財宝という財宝が山になって積まれていた。このなかに俺らの探している物があるだろうと俺は確信した。
「こ、これだけあればどれだけラーメンが食べられるんだ…!」
「そんなことより探し物だろ」
「ハッ!そ、そうだった!じゃあ探そう」
財宝の山の中にはよく分からない物が沢山あった。ライトに接続されたライト、棘だらけの底の靴、ボードゲーム…ボードゲーム?気づいたときにはつるりとこけて山の中に頭を突っ込んだ。
「ああ、もう!」
苛立ちながらも探すと杖を見つけた。浮遊する大きな星の四方に金属の棒が浮いている木の杖だ。あまりにもこの雰囲気に合わない物に違和感を持ち、ジョーに聞いてみた。
「なあ、この杖、お前の?」
「あ!そうそれ!良かった~それで君の物も探せそうだよ」
「どうやって?」
「まぁ見てな」
俺はジョーに杖を渡した。探すように魔力が財宝の山を駆け巡り、そして止まった。山から何かが上がりそれはホワイトのチップと知らない奴のチップだった。
「まじか!サンキュー」
「良いってことだ」
ホワイトのチップで体術を再習得、そして炎耐性、謎のチップで速度が更に上がった。
「誰だ!」
「あまずい。警備員だ。ここは穏便に暴力で」
「いや!任せて!」
そう言うと俺の腕を掴み杖を高く上げた。
「ティンクルスター!ここから逃げるよ!」
次の瞬間には街の外にテレポートしていた。
「その杖、便利だな…」
「でしょ?いやあげねぇよ!?」
「ケチだな。じゃあ俺は帰り道が街の中だから行くぜ」
「うん!またどこかで会おう!」
そうしてジョーと別れ、何事も無く扉にたどり着き神殿に帰ってきた。
「ん…おかえり…」
「ブレないな…お前は」
彼にこのことを話すのは面倒くささでやめておいた。このチップは誰なのかを考えながら次の扉に向かうのだった。
次回!眠る男の正体明かされる…!




