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登校してたら突然プリキュアになった僕  作者: かんな
2章_目を開けるとそこは

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9.久保家

「パイオニア...直訳で開拓?」「何を開拓するんだ?」

二人の天才が一匹の生物に答えを求める。

「僕にも分らないノラ~」



パイオニア(Pioneer)

新しい分野、技術、アイデアなどを最初に切り拓いた「先駆者」や「開拓者」という意味。

人に対して使う英語が何故場所あるいは世界に使われているのか、少年は考えた。



「もしかしてだがここは一人の人物あるいは生命体で成り立っている世界なのか?」

「それは一つの生命体が管理、運営してるってことか?」「正確にはそもそもここは一つの生命体、開拓者の一部的な感じの方かな?」

「開拓者が運転してる車ではなくて開拓者がエンジン...いや車そのものっていう認識か?」「いやエンジン部分でいいと思うただ、変わりは作れない一級品的な感じ?」

ノラはなぜこの世界が元はパイオニアと呼ばれていたのかは知らないが、この世界の仕組みは知っている。

だが地球の仕組みは知らない。故に彼ら、いや彼がどれだけ凄いのかを瞬時に理解する。

(僕が思った以上に)

「って感じで会ってるのか?」

「すごいなお前…凄すぎて少し引いてるぞ...」

「その反応は会ってるのか、イヨ」「かわいいいい」

「おいやめろ!離せ!やめろ!HA、NA、SE!」





ーーーピンポンパンポーン

ーーーただいまよりスリープモードへ移行します。

「なんだ?アナウンス?」

「この世界は夜になるアナウンスが流れるんだ、ほら!外見てみなよ」

友の兄に急き立てられながら窓の外を見ると、先ほどまで遠くの場所で浮いていた円盤がゆっくりと下に二つ降りていくのが見える。

「なんだありゃ?」「それだけじゃないよ、ほら」

指差す方向を見上げると、空の色がグラデーションを描きながら青から紺色へと変わっていく。

「すごいすごい!」「だろ?」

「あぁこの空ってもしかしてパネルとかですか?」

「さっきまでのため口はどこ行ったんだ?」

「すみません、考えすぎるとついいろんなものが抜けて」「ため口でいいよ」

「そんな急に、」

「それはそうとパネルなのは空だけじゃなくて風景もそうだ」

「通りで一面野原なのに発展した街だと思ったら」

グーーーーーーーーーーーーーーーー

少年の腹が鳴る。

「すいません、一週間まともに食ってなくて」

「反抗期か?」「えぇーっと、そんな感じです」

「もうすぐ父さんたち帰ってくるから、ごはんの準備でもするか」「手伝います!」

「それじゃあそこからーーーーー







円盤中央にある施設にて

ーーーこの感じ、楽が喜を捕まえたみたいだね。

「おっそ!なんしてたねん!」

「向こうとこっちは時間の概念が違うから」

「わーっとるは!」

ーーー明日にでも哀、迎えに行ってもらえるかな。

「俺がー?やだようノラのこと嫌いだもん」

「ウチだってきらいじゃ!」

ーーーお願いだよ。

「とーさんがそこまで言うなら」

ーーーありがとう。







風太の父と母が仕事から帰ってくる。

「「ただいまー」」

「お帰り」「お邪魔してます」

「おうリンか!母さんから聞いとるで」「このこったら全然変わってないでしょー?」

「それが聞いてよ母さん」

友の兄がここと地球とでは時間の進みが違うことをそれは凄く分かりやすく丁寧に教えた。

「てことはフウはまだ高校生なのね、よかったわ」

「母さんと話してたんや、あいつもう爺なんちゃうかって」

「いやだもうお父さんたら24歳はお兄さんです」

「爺なるって言ったのは俺に向かってでしょ?」

「せやったか」「あはははははは」

平和な家族、フウがあの性格になるのも理解できる。



「ーーーーークソッ...」

「ん?どうしたんや?リン顔暗いで」

「父さんがうるっさいんよ」

「んなわけあるかいなみんなうっさいで」

「違うんです、ただ...」

「リン君、あなたの家族の代わりにはなれないかもしれないけど、甘えてくれたっていいのよ」

「そんなこと気にしてたのか?」

「お前はちっさいころから家族みたいなもんやろ」

そうか、この人たちは俺も飛ばされた被害者だと思ってるんだ。

本当は俺のせいでーーーーーーーーーーーーーーーーー



「リン?」

「違うんです!ただあんだけ英語覚えたのに意味なくなって落ち込んでただけなんです!今日で三徹目だったんですよ?」

「リン君勉強熱心だったもんね」

「勉強なんてやらんでええやんか」

「それは父さんが嫌いなだけでしょ」

「フウも嫌いやお前だけ異端やねん」

「父さんとフウが怠け者なだけや!」







「リン悪いけど俺と一緒の部屋な」

「ごめんなさい」「気にすんなってフウとも一緒の部屋だったんだし今更狭いとも思わん」

「...ごめんなさい」「敬語」

「ごめん」「なんで謝るんだよ、ほらさっさと寝ろ」

「...…ごめん」

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