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登校してたら突然プリキュアになった僕  作者: かんな
6章_VSラスボス

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75/76

75.お別れ

先程までの打撃より格段に上がった威力の打撃により、縡の核にひびが入る。

「あがっ」

(ま、ずい、わ、この攻、撃、は凄く、まずいわ、早く、目を開、けないと)

めまいが消え、カスミと輪を目視する。

「あなたも再生できたのね」

五体満足で立っているカスミに縡が呆れたように言う。

「あなたたち化け物と一緒にしないでくれる?」

「は?」

「ん?」

(ここに来たら体が引き裂かれるはずじゃないの?)

「じゃ、どうやってここに?」

気圧とは―

上空から地球の表面に向かって積み重なっている()()()()の重さによって生じる圧力。

つまりは空気の重さが重いと圧力は高くなり、逆に軽いと圧力は低くなる。

カスミはここに来るまで自分の体の周りに、()()()()の層を形成しながら潜ることで圧力、並びに熱を遮っていた。

「その分遅れちゃったけどね」

「そんな緻密な作業、よく平然とできたわ、、、ね」

縡がカスミの破れた服の隙間から何かを見た。

「あなた、その体!」

「ん?あぁ、これね」

ポチポチと軍服のボタンをはずし、服を広げ素肌を見せる。

その素肌は心臓を中心に光っていて、その光り方は縡と同じだった。

「どこにそんな核が!」

「これよ」

右手を前に出し、手をゆっくりと開けると中から黒い球が姿を出した。

「は?」

「グラビティ―コア、もしかしてと思って取り込んだらビンゴだったわ」

「そんな簡単に、、、?はは」

笑いながらその場にペタンと座り込む縡。

「諦めたの?」

「えぇだってもう無理でしょ?私と同等の再生力を持つ人と、私と同等の力を持つあなた。ギブよギブ」

両手を上げ首を横に振る。

「あんたっ」

「なんていうと本気で思ったの!!!?ーシャイニングアロー☆ー」

光の矢を出しカスミの心臓を狙うも、外れて右腕が代わりに吹っ飛んだ。

「ざまぁ」

かのように見えただけで実際は空間がねじれただけだった。

「は?」

「馬鹿ね」

カスミが罵倒したと同時に輪が縡の懐に入りこの戦いに終止符を打つ。

「さよなら、縡」

「っくそガキがぁぁぁ!」



               テイクマター



闇が縡を飲み込む。

その闇の隙間から縡の目が少し見えた。

「ごめんね、リン君…」

―――!

闇が全てを吸収し終え体に戻っていくとその場に肉片だけが残った。

「縡…クソッ…」


「行こうリン、皆のとこに帰ろうか」

「あぁ」

軽い空気層で身を包みながらゆっくりと浮上していく。






「全部終わったね」

「だな」




「帰ったら何しようか」

「とりあえずお酒飲もうかな」

「未成年でしょ?」

「肉体はそうだけど、社会的年齢は三十過ぎてるんだぜ」







「空が見えて来たよ」

「…」

「みんな心配してるんだろうな」

「カスミ」

「ん?」

覚悟を決めた顔でカスミの目を見る輪。

「なに?その顔、もしかしてこくh」

「お別れだ」

「え?」

輪の真っ黒になった右目が白く輝き眼球が形成されていく。

「なんで」

「魔王を取り込み過ぎたんだ」

「それは、、、えへっ、うそだよ」

右腕から人を形成する。

「風太!」

「生きてる、安心しろ」

風太を抱きかかえる。

「いいかカスミ、今から言うことを必ず覚えて必ず成し遂げてくれ」

「無理だよ」

「無理じゃない」

「無理!うちはそもそも頭よくないし、覚えも悪いし言語化だって苦手だし、あんたが!」

下を向き涙を流すカスミの顔をそっと手で支え上げる。

「お願いだ、カスミ」

「――――っ!!!」

「いいか、まずは―――――――――



それから輪は淡々とこれから必ずやること、そのために必要なことなどを全て口頭で丁寧に、だけど少し焦りながら説明した。


「―――――だ、わかったか?」

「…グスン」

「ナノ」

「覚えたよ」

首から滲み出るナノが頷く。

「それじゃあお別れだ、ブラ」

「私も付いていくわ」

「そうか、じゃあなカスミ」

「リンっ!」

カスミからゆっくりと離れ、徐々に体が重くなり始める。

「嫌っ!」

だがカスミが輪の重力を操作して落下を防ぐ。

「カスミ!」

【僕に渡せ!】

「ナノ!頼む!」

ナノが輪の重力を変化させるもカスミの方が力が上で効果が無かった。

「だめだ」

「カスミ!」

「嫌っ!」

【殺す!】

もう時間が…



































カスミの頭をゆっくりとなでる。

「みんなの事、頼んだよ?カスミ」

「――――!」


【カスミ!ちょっと手伝って!】

お母さん…

【カスミ、お前はいいお姉ちゃんだな】

お父さん



「分かったよ…うち、お姉ちゃんだもん」

ニコッと笑い輪を抱き寄せる。

「っふ、さっきまで駄々こねてたやつがなにを」

「うるさい」

体を離し、輪を見つめる。

「行ってらっしゃい!リン」

!!!

「っふ」

いつかの日を思い出す輪。


















「行ってきます!」

【行ってらっしゃいリン!テスト頑張ってね】【お兄ちゃん行ってらっしゃい】

「当然、だって」






体が潰れ焼けながら落下する。

再び地球の中心へ――――――――――


僕は、お父さんとお母さんの子供なんだから!

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