67.中心
何かが燃えているのだろうか白く光り、ふつふつと熱気を放っている。
「もっと掘りましょうかー聖典・轟ー」
パン!パン!と何度も手をたたき下部マントルを掘り起こしていく。
下部マントルが割れ外核が見え始めたころにカスミと輪が縡に追いつく。
「何やっているの?」
「穴を掘っているのよ」パン!
何度も何度もブラの能力を使っているのに光輪にはひびすら入っていない。
「穴を掘ってどうするの?」
「地球の核をもらうの」パン!
核をもらう?地球の核は外核と内核に分けられるが内核を差しているのかはたまた二つで核と呼んでいるのか。そもそも核をもらうってどういうことだ?
「気になったことはない?」パン!
「なにが」
「いいわ、少しお話をしましょう。あなたも傷がいえては無いでしょう?」
たたく手を止めてカスミ達の方を見る。
「地球もそうだけど、重力は下へ下へと落ちて行くでしょう?」
(なにを?)
「でもこの地の下もここから見ると上へ上へと落ちて行くでしょう?」
(?)
「ならば中心のさらに中心だと重力はどうなっているのか気にならない?」
そこへ今まで黙っていた輪が割って入る。
「簡単だ、中心部ではすべての方向から引っ張られるから、中心部では完全な無重力になるんだ」
(???)
「あなたはそれを見たことはあるの?」
「見たことはないが科学的根拠のもとそうなっている」
(?????)
「科学科学ってさっきもあり得ないって自分の知識が全てだと思っているの?」
「あぁ、科学は絶対だ」
「なら教えてあげるわ、なんどきも体験談が必要ってね」
そういうと縡は腕を上げ、指を鳴らす。
「ーブレイクスクリーンー」
空間がバキバキとひびが入り始める。
「なんだ?」
「少しだけそこで待っていてくれる?」
空間の亀裂がどんどんと大きくなっていく。
「光弾」
腕で銃の形をとり、人差し指の先端から光の玉を何発か飛ばすも光がそれて縡には当たらなかった。
「光の屈折か」
「さすが頭いいのね、じゃまたまたさようなら」
辺りが完全の闇に包まれる。
「リン!どこなの?」
(波の音も聞こえる、空気もある)
(今のはカモメ?の鳴き声)
(何か爆発した音?痛った、小石が飛んできた)
(視界だけが無いというより色がないのかな)
「もういいかしらークリアー」
パチンと指がなると一気に視界が戻る。
「眩しっ!」
「は?」
「どうしたの?リン、まだ視界が」
徐々に目が慣れて白くなっていた世界に色が戻り始める。
「ん、、、ってなにこれ」
目の前には天に上り続けている海水や地面があった。
「どう?核を抜いてみたんだけどありえない?」
ありえないありえないありえないありえない!そもそも重力とは万有引力と遠心力だ重力という物があるわけではない。じゃあこれは?万有引力を取ったとでも言うのか?だとしたら遠心力で皆吹っ飛んでいるはずだでも吹っ飛んでない?ならどういうことだ?考えろ考えろ考えろ考えろ
「うんうんいいねいいね勉強熱心だね!でもその頭を使うときは来ないんだけどね」
胸のボタンをポチポチと開けていき軍服を開く。
「なに、それ」
「地球の核よ?」
心臓部に位置する部分の肌が白く焼け発光している。
「あんた、そんなことして」
「心配してくれるの?ありがとう、でも大丈夫。なんてったって不老不死なんだからね」
「不老不死?そんなことが」
「あんたうっざ、もうこの星に用はないし、ちゃっちゃととんずらしますね~」
上へと上昇する縡だが、
「そうさせると思った?」
「だよねー」
「行くよ!リン!」
「お、おう」
「ー聖典・朧ー」「ー聖典・轟ー」「暗光弾」




