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登校してたら突然プリキュアになった僕  作者: かんな
6章_VSラスボス

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62.決心

「あの後僕たちは、縡にブラとイヨと風太を取られて逃げて来たんだ」

「は、」

徐々に記憶が戻っていき同時にまたストレスに苛まれる。

「カスミ、けどねまだ方法はあるんだ」

「…方…法?」

「僕たちの力の序列は喜、怒、哀、楽の順番で」

「…それが?」

「下の者はどうにかできるけど上の者はどうしようもない」

「…それが何だって言うんだよ!!!!!!!!!!!!!」

意味の分からない序列を言うナノに怒鳴るカスミの手を小さな小さな手で優しく握り――


「君が諦めてどうする」

は?

「君が諦めたら世界は平和になるのか?」

このモルモットは何を言ってるんだ?

「違うだろ?君が諦めても皆は、風太は助からない」

そんなの!

「分かっているだろう」

!?

「だから諦めちゃいけないんだ」

じゃぁ

「まだ君には僕や嶄、アロガンにレイジー、ウラにそれから知らない星の住人もいるし日本軍の皆、日本国民もいる」

私は、

「私はどうしたらいい?」

泣きながらナノに質問する。

「私はどうしたらよかったの?私じゃなくて村上さんが止めに行ったらよかったの?私じゃなくて他の人がアメリカに行けばよかったの?私じゃなくて、」



「私じゃなくてお母さんだったらブラの力をうまく使えてたのかな」












「そんなことない」

「そんなことあるよぉ」

「そんなことない!」


「君じゃなきゃ無理だった、君のお母さんじゃなく君にブラは惚れたんだ、君じゃなく他の誰かがアメリカに行ってたら絶対アメリカを止められなかった。君じゃなく嶄があれを止めに行っても確実に破片は日本に落ちていた」

カスミの涙を拭いながらカスミの目を見ながらナノの本心をカスミに伝える。

「君だから、皆今まで付いてきてくれたんだよ」

カスミの心にみんなの笑った顔が浮かんでくる。

ウラ、礼二、店長、新人三人、村上さん、風太、イヨ、堅人、そしてブラ。

目を開けるとナノが微笑んでいる。

「どう?がんばれそう?」

「ごめんナノ、弱気になって、私だけ諦めて、くよくよして」

「うんうん」

「最後にもう一つだけお願いしてもいいかな」

「うん」

立ち上がり、涙を拭って濡れた前髪をかき上げてナノの目をしっかり見つめる。

「力を貸して」

ナノに手を差し伸ばす。

「もちろん」






「クソ、私一人だけだとこいつをここにとどめておけない」

「もう諦めたら?」

「私が諦めたら世界は平和になるのか?」

「は?」

「否!ならば諦めるメリットなどなかろう!」

「暑っ苦しいな、もういいよ君本気で殺りに行くから」

「ー秘伝・蜃気楼ー」

隊長の姿がその場から消える。

「つまんない小細工するなよ!」

アロガンがしっかりと魔王の能力を封じてるはずなのにフィジカルではない何かの力で空間が割れ始める。

割れた空間の隙間から人影が現れる。

「そこか!」

拳で今度は仕留めにかかる魔王の拳を簡単にいなしてみぞおちに技を決めに行く。

「ー聖典・朧ー」

魔王の身体にはダメージがないが確実にノラには効いていた。

「あが!」

空間のひび割れが徐々に戻っていき人影達の姿が鮮明になっていく。

「効いてるよ!カスミ!」

「あぁ待たせてごめん村上さん、あと今ナノ借りてる」

「それはいいがカスミちゃん、その恰好」

黒い軍服に身をまとい腰まである白いマントを羽織り、短パンで長い黒ブーツ。

頭にはしっかりとした光輪。


「悪いけど、ちゃっちゃと終わらせるよ、魔王ノラ

「クソが」

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