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登校してたら突然プリキュアになった僕  作者: かんな
1章_登校してたら突然プリキュアになった僕

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6.神隠しの被害者

少年はNASA日本支部内にある友達の暮らすアパートに来ていた。

「Cー4、Cー4ここか」

ここは神隠しにあった人の家族やその時近くにいた人など、強制的に連れてこられた人が住むアパート。

連れてこられたものはNASAからその時の場面や家族の特徴など様々な事情聴取をみっちり受けさせられる。

他には、生活保護やメンタルケアなども受けられていずれNASAの研究員として雇われるのが義務づけられている。

ピンポーンピンポーン

「はーい」ガチャ「あら?どちら様?」「風太君の友達の五十嵐です」「そうなのね、風太君なら奥の部屋です」「お邪魔します」

ここでのケアには三段階ある。

1段階目は軽症の患者。

こちらの患者のはメンタルケアを行っている。完治するまでは毎日医療棟で健康診断とメンタルケアを行っている。平均の医療期間はおよそ5か月。

二段階目は重症の患者。

こちらの患者は家内でのメンタルケアの他に身の回りのこともお世話されている。なぜなら一人では何もできないほど精神がやられてしまってるからだ。他には薬なども出されている。平均医療機関は未定。

三段階目は廃人。

文字通りの廃人になってしまった者だ。それらの患者はすべて病棟にある生命活動維持機で生かされている。平均医療機関は永遠。

少年の友達の家には知らないNASA職員の方がいるということはーーーー


コンコンコン「入るぞ」ガチャ

「ん?」「フウ...」

やっぱお前は前までの元気はもう...

「リンじゃねーかー!久しぶりだな!」「っ!?お、おう久しぶり」

「いやーまいっちゃったよね急に強制転校だなんて」「あぁまったくだお前がいないと話す奴が野乃葉だけで面白みに欠けるんだ」「お前友達いないもんな!」「うるせぇよ」

いつも通りのフウの様子を見て内心ほっとした自分が気色悪い。


ドアの前で誰かが泣いていた。

おそらく少年の友の面倒を見ている職員だろう。

彼がここに来てから一度も声を発さなかったのに友達が来た途端声を出し、笑顔を作り、何もない世界で生きようと無理をしている姿があまりにも悲しくあまりにも寂しくそしてあまりにも素敵、そんな姿を見て涙をこぼしているのだろう。

彼がそんなに無理をする理由は明白だ、なぜなら少年は友達だから。

少年が話す内容すべてに家族に関するワードが出ない。

それは少年も彼と友達だったから。






「今度マック買ってくるよ」「俺はビッグマックのLLセットな!」「俺の金なんだぞ?ハッピーセットに決まってる」「いくつだよ」「ははははっ」「あははははは」

「リン...君...もうっ時間だから」泣きながら女は面会時間タイムリミットを告げる。

「分かりました、じゃまたな」「あぁまたな!」

面会時間は患者の体に負担にならないよう原則30分と決められている。

だが少年がここに来てから短針は30度以上傾いていた。

「リン!」「っ!なんだよ」「テスト、頑張ってな」「あぁ」


テストが中間かそれとも期末のことを差しているのか少年にはわからなかったが、ただ「あぁ」としかその時は口にできなかった。


「なぁノラ」「ノラ?」「あいつの家族絶対生きてるよな」「僕たちの故郷は三次元世界にあるから少なくとも生きずらいなんてことはないノラ」「...そうか」




のちに聞いた話なんだがあの後すぐフウは倒れ、病棟の生命活動維持機につながれた。

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