54.助っ人
「エンチャント」
風で上体を起こし礼二の上を取りに行く。
(なんでだ?)
家族と思っていたカスミから突然の敵意をぶつけられ困惑している礼二にさらに畳みかけに行く。
「ー聖典・」「無茶だ!」
「焔!」
ツルが礼二に絡まりカスミの体から徐々に燃えていく。
「テイクマター」
だがツルを全て飲み込み翼を広げカスミと同じ高さに飛ぶ。
「なんでだ!どうしちゃったんだ?カスミお姉ちゃん!」
「ウラを返せ!」
火炎と風で礼二を攻撃するも全てオートマターで吸収されてしまう。
「ー聖典・むr」
カスミがもう一度聖典を使う前に空から何かが落下する。
瞬間朝よりも眩しく発光した後に遅れて轟音が響く、身に覚えがある現象。
「これ、は」
轟音がした方を見る、とても近い100mも離れていないとこに戦闘機よりかは小さく車よりかはデカい乗り物から二人降りてこちらに向かってくる。
「!?」「?」
礼二の方は先に誰が来たかわかったらしいがカスミは目が霞んでうまく認識できない。
敵か?
カスミが下りて来た二人目掛け雷を飛ばそうとするその前に礼二が叫ぶ。
「お兄ちゃん!」
お兄ちゃん?まさかマイザリーとか言ってたやつか?それとも…
視界が戻り降りて来た人の顔が見えてくる。
「う、ら?」
「カスミー!」「ちょっと待って先輩!」
飛来物から降りて来たのはウラとアロガン。
カスミと死んだと思ったウラとの感動の再開!かと思いきやホワイトハウスから何かが急接近してカスミの胴体半分をえぐりウラの方へと投げ飛ばされる。
「カスミ!おいしっかりしろ!カスミ!」「生きててよかったウラ…」
涙を流しながらカスミを抱きかかえる。
「死ぬな、死ぬな!姉貴!嘘だ!!!」
あとから礼二もきてどうにかしようとアウトマターを使うも何にも効果は無かった。
「お姉ちゃん!」「ご、ごめんね礼二、あなたに酷い事して、ウラ、あな、たがいき、ててよか、った」
穴の開いた肺で精一杯のかすれてとぎれとぎれな声で今までの感謝と謝罪を述べる。
「わた、しの、さい、こうの、、、おと、う、、、と、、、、、、あ、いして、、る、、、、、、、」
「カスミ?」
「…」
「返事をしてくれ」
「…」
「カスミーーー!」「アイマター☆」
「え?」
カスミの体が全て元通りになり光輪も出てくる。
「見てくださいこの目!私はスター殿から力をもらいあらゆる事象を書き換えれます!今のはカスミじゃなくて先輩を元通りにしたいと書き換えました!その光輪は知らないのですが…どうですか!?先輩達、すごいでしょう?」
「…」「…」「ありがとう!アロガン兄さん!」「いえお礼なんて結構、なぜなら」
アロガンが決め顔でカスミ達の方を見てこういう。
「紳士ですのではーっはっはっは!」
「あれ?カスミちゃん体平気なの?残念」
ほのぼのとした空気を割って入って縡がカスミ達に近づく。
「でも安心、だっていっしょに逝かなきゃ意味ないもんね♡」
「さがってお姉ちゃん!」
礼二が皆の前に立ち逃げる時間を稼ごうと立ち向かう体の肩にポンと手を置きカスミが前に出る。
「もう平気あとは、姉貴にまかせて!」
自慢げに礼二にグッとポーズするカスミ
「恥ずかしい///」
赤らめた頬を手で隠すウラ
「もう一回気持ちよくして?♡」
「お前もう終わりだよ気づかない?」
得意げに縡を煽るカスミ。
「私、Mじゃないんだけど」
それに少しイラっと来る縡。
「来いよ」「もう嫌いあなた」
縡が先ほどとは比べ物にならない速さでカスミの頭を吹っ飛ばそうとするもその動きにカスミの目はついてきていた。
「ー聖典・群雲ー」
閃光がシュンシュンと霧の中から出た後霧が晴れる。
「捕獲完了っと」
縡だけがその場から消えていた。




