2.日本海の歴史
日本海は古来より大陸と日本を繋ぐ交易の要衝とされていた。
また江戸時代では今の大阪と北海道を結ぶ西廻り航路が確立され、米や海産物、日用品を運び巨万の富を生み出し、寄港地である港町では独自の文化や豪商が誕生した。
そして、150年前第四次世界大戦の準備で日本海付近や海底では戦闘機を乗せた母船や核を持つ潜水艦が日本、韓国、朝鮮、中国、ロシアの五ヵ国によって汚染されていた。
その翌年、西日本で突如として起きた南海トラフ大地震により、四国が本州と合併しまた九州が韓国による形で約150㎞動き津波の高さは35mにまで及んだ。
そこから1週間後今度は東日本で太平洋大地震通称東日本大震災が起きこれにより本州が大陸に近づく形で西に12㎞動き本州と北海道が合併した。のちのNASA日本支部の調べでは2011年3月11日に起きた地震は余震とされ今回の地震も余震の可能性があると示唆された。
さらに、二つの大地震の影響で富士山が約450年の時を経て噴火した。それと同時に日本海底内で五ヵ国の保有する核系8発が誤爆し海がすべて蒸発した。
これにより、五ヵ国中三ヵ国は軍事力を大半失い第四次世界大戦の席から外れることとなった。
蒸発した日本海では爆発の影響か噴火の影響かは今のところ分かってないが、日本海を取り囲む形で大陸が形成されており一滴の水が入ることはなくなった。
NASAが元日本海の所有権をすべて取得したいと宣言したがそこは核の影響で世界一汚染された場所になり五ヵ国は欲しがらずすんなりと入手できた。
これらはすべて一年で起きた出来事でありのちに半日壊滅ノ災とされた。
「が、ここ海底陸の歴史だ。」「さすが天才ノラ~」「まぁな」
「てのは教科書に載ってる表向きの情報。」「本当は四次元空間からの干渉が引き起こしたバグなんて言えませんしね。」「あぁだからこの悲しき出来事を自然のせいに変えたんだ。」
新潟の元漁港から降りるエレベーター内で輪がノラに日本元海底の歴史を話していた。
「今も空気は終わってるノラ?」「いやいまはとても綺麗だよNASAが一年もかからずにすべての汚染を除去したからね」「NASAはすごいノラね~」「だろ?そしてそこに父さんも働いてるんだぜ!」
二人の談笑が小一時間続いた後エレベーターはNASA(日本支部)の入り口で止まる。
扉が開くと、地面は清潔感あふれる白色のなにか鉄みたいな物質で構築されており建物も同様の素材で建てられている一つの町のような景色にあふれた。上を見上げると少し青味がかった透明の素材でおおわれており土埃一つも落ちていないのが分かる。
「いいか?ここからはお前はただの人形!な」「ノラ~」ヒソヒソ
「あら?リン君じゃない今日は早いのね」「あ!書記さんこんにちは!今日は中間テストで帰りが早いんです!」「そうだったのね、テスト自信あるの?」「もちろん余裕でしたよ!」「英語以外ノラ」「ん?あら何かしらそのお人形さんかわいいわね」「あこれはえーっと、か、彼女からで」「リン君彼女さんできたの!?よかったはね」「えへへっと、ところでお父さんは?」「いつものところよ」「ありがとう!」
「えぇ気を付けるのよー!」
そう女は少年を見送るとインカムでこう口挟む
「五十嵐さん?リン君来ました。えぇいつものところです。はい。はい分かりました。」
看板に地球調査本部と書かれた建物のドアの前で立ち止まると、少年はカードキーで施錠を解く。
「父さん手伝いに来たよー」「おぉリンいつも悪いな」
入ってすぐに長テーブルとイス、床の上に散乱した資料が山のように積み重なっている。
「ったくなんでこんな散らかるんだか」
少年は地球調査部の清掃係として手伝いに来て極たまに研究員から勉学を教えられている。
だが今回はいつもの数倍は散らかっており少年は不思議そうに父に尋ねる。
「なぁ今朝の光って何だったんだ?」
その瞬間室内は謎の空気になり父含めすべての研究員がアイコンタクトを交わし始めた。
(誰か良い言い訳はないのか?)(ありませんって室長何とかしてください!)(無理に決まってるんだろ)(おい新人何とかしろ)(俺っすか?ムリっすよ俺そん時爆睡してたんで)(何寝てんだよ昨日与えた資料は?もうできたのか?)(うげー)(室長提案があります)(なんだ?言ってみろ)(リン君ももう大人なのですからここは正直に話してみては)(君は機密保持を知らないのか?)(えーいもう面倒くさいっす!)(は?)(え?)
「いいっすかリンさんあの光は宇宙から来た生命体っす」「え」
少年の父が新人の胸ぐらをつかみ角に追いやる。
「てめぇ何考えてんだ」「だって面倒なんスモン」「面倒で機密情報を外部の人間に漏らすなアホ」
「待ってください室長賢いリン君がこんなバカの妄言を信じるはずないです」「ひどいっす」「なので今からでも挽回の余地ありです」「くそ仕方ねぇな」
少年の父は齢40にして覚悟を決めた。
「あーえーっとなリンあいつが言ったのはな」「生命体ってもしかしてこいつ?」
父が何かを言い出すのを妨げ先ほどまで誰にも正体をばれるなと、自分でノラに念押ししていたもののノラの正体を自分から何の考えなしにばらした自称人間の完成形はノラを見せた後に事の重大さに気づく。だがもう遅い。
「ノラ~」
ゆるきゃあなぬいぐるみがしゃべりだし一同は困惑するもリンとはまた別の事の重大さに気づいた新人の開ける口を閉ざして喋る。
「なんだ?そいつ」「んーーーーーーー」
「あ、えーっとこれは」「ノラ~」
少年は言い訳は無理だと感じ、これまでの経緯を皆に話した。
ノラとの出会い方、遠くに飛ばしても離れないことそして、変身して怪獣を倒したこと。
一同がすんなりと自分が話すことを受け入れているのに少し困惑しつつ話し終える。
「お前は、何者だ?」
少年の父がノラに質問をする。
「僕は喜怒哀楽の喜を担当する最初の天使ノラ!今はアシュリンに力を借りて悪者を退治しているノラ」
「そうか、ノラって言うのかうちの息子をよろしくな!」「任せるノラ~」「ところでノラは四次元を知っているか?」
いきなりわけのわからないことを言う父に困惑する少年を置き去りにし、会話が続く。
「あなたに撃った核はどこにやったの?」「どこから来たんだ?」「自分がどんな被害を与えたかわか」
新人職員が口を滑りそうになったが瞬時に口をふさぐ。だが少年はここにいる人よりも地頭がよく理解するなど難しいことではなかった。
自分が撃った攻撃が爆発したこと。その光が町に降り注いんだろうということそして、それのせいで被害が出たこと。
「嘘だ」「リン!」
少年はエレベーターへと向かう。それは自分がやった行いに逃げたかった訳じゃなく、尊敬する父に軽蔑されるのを恐れたわけでなく、ただその場の全員が一瞬ほんの一瞬恐怖を少年と生物に向けたのを悟ったから。
「おいてめぇ早く答えろ!リンに何をした!」「アシュリン」
少年の父が握っていた生命体は少年の方を見てすぐしおれ始めた。
「なんだこいつ!?」「リン君が危険です!」
すぐ少年の後を追う一同だったが少年はすでにエレベーターに乗り動き出していた。
「くそっ」「五十嵐さん!従業員用のエレベーターがまだ降りてます!」「よし」
少年の父達が乗ったエレベーターの中にて
「くそ俺が一瞬あいつのことを怖がっちまったから」「五十嵐さんのせいではないです、もとはといえばこいつが」「すんません...」「リンにはちゃんと謝ろうそんであの怪物からリンを」
途端手首につけているスマートウォッチが警報を鳴らす
「四次元空間の干渉が発生!」「場所は?」「新潟県佐渡市、あそこです!」「近い、すぐ準備を!」
少年のエレベーターの中にて
「俺もう人間じゃないのかな」「そんなことないノラ~」「ついてきてたのか」「アシュリンは怪物を止めただけノラ」「でも被害が出たって」「じゃあ次からはもうちょっとコンパクトに戦うノラ」「コンパクトって」「これは君の力、君自身が自由い使えるノラ」「俺自身が」「来たノラ」「来ったてまた怪物がか?」「今度のは少し厄介ノラ」
新潟県佐渡市上空に突場として出現したポータルから一人の女性が現れた。
「干渉成功。さぁてノラの奴どれくらい暴れたんだか」




