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Aster Crown 〜100勝するのが面倒で100人乱戦に出たら優勝して、最強の仲間ができました〜  作者: 辛子高菜


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第三話 メレー



メレー(Melee)


それは毎月25日に開催される、ランカー協会公認の大規模乱戦イベント


参加資格はルーキーランクおよびブロンズランク


優勝者には賞金100,000xが与えられる。



さらにーー


 ルーキーが優勝した場合は一気にブロンズへ昇格


 ブロンズが優勝した場合はランキングバトル10勝分が加算される



そのため、ルーキーにとっては一発逆転の登竜門であり、ブロンズにとっては10万xをゲットしつつ昇格を早める好機でもある。


また、誰が優勝するかを予想する賭けも行われており、観戦イベントとしても高い人気を誇る。


ただし、ルーキーが勝つ確率はほぼゼロ。


ブロンズ勢がひしめく中、ルーキーで参加するのはよほど自信がある規格外か、話題狙いの命知らずかーー


本物の馬鹿だけ。


それでも、過去にはルーキー優勝者が数名いる。

ルーキーの優勝は不可能ではない。




ーーーーーーーーーー




【メレー当日】


ランカー協会本部の裏にある、コロシアムのような巨大闘技場。


中央には100人がゆうに動き回れる広さの円形ステージがあり、その外周を囲むよう2階席に客席が設置されている。

また、頭上には参加者の顔、名前、番号を映す大型モニターがあり、会場内には小型ドローンが何機も飛び回り、試合の様子は全域へ配信されている。




「今日のメレー、新人が参加してるって聞いたぞ」


「どいつだ?」


「あの黒髪だ。120番、ロック・レオンハート」


「ほんとだ、勝敗0、ランキングバトルにも参加してねぇ」


「見るからに田舎者だな」


「どうせすぐ負けて終わりだろ」


「今回はロブもジェヌもいるしな」



観客席には賭け目当ての者、新人発掘を狙うランカー、冒険者崩れのただの野次馬まで入り乱れていた。



「おい、今日もポポたち来てるぞ」


「スカウトか?」


「いや、あいつら無所属だろ。どうせ賭けだよ」


「誰に賭けるんだろう」


「安牌ならロブだな」






「今日は誰に賭けるネ」


ポポと呼ばれた赤いブレイズヘアの大男が言う。


「ロブだろうな。ジェヌに勝ちを譲る交渉までしてるらしい」


隣にいる緑髪の長身の男が答える。


八百長、メレーでは珍しくない。


その答えにポポが鼻を鳴らす。


「八百長、つまんないネ」


その時、飛行帽にゴーグルをつけた金髪の少年が端末を見て笑った。


「おいおい、新人こいつらしいぜ」


「どれ?」


「ロック・レオンハート、ソロランク未経験のガチのルーキーだ」


ポポが肩をすくめる。


「ルーキーでメレーに出るのは、自信家か本物のバカだけネ」


そう言うと、少年の隣にいた紫髪の女がじろりとポポを睨む。


「バイオレットのことじゃないヨ」


バイオレットと呼ばれた女は無言でステージを見る。


会場中の話題になっているであろう、120番のゼッケンをつけた黒髪の青年は、観客の多さに落ち着かないのか、剣を握ってきょろきょろしていた。


バイオレットの隣で黒髪の女が笑う。


「なんか素直そうな田舎者って感じ」


「おおかた、ブロンズの誰かに乗せられたんだろ」


少年が呆れたように言うと、


「新人狩りね、酷いことするわ〜」


銀髪の女が呟く。


少し間を置いて、


「…でも、可愛い顔してる」


「でたよ」


少年が、さらに呆れたように言う。


その時、バイオレットが言った。


「120番に賭ける」


その言葉にみんなが固まる。


「…正気か?」


バイオレットは返事をせず、端末を操作する。


 投票番号 120

 賭け金 100,000x


「…フルbetかよ」


少年が端末を覗き込み、引いた顔をする。


それを見て、銀髪の女が吹き出す。


「じゃ、私も」


10,000x


ポポも


緑髪の男も


黒髪の女も


次々と120番に賭けていく。


少年は頭を抱えた。


「お前らどうしちまったんだよ……」


「Jr.は賭けないの?」


「…賭けるけどよ」



ーーーーーーーーーー




円形ステージの上で、ロックは見知った顔を見つけて声を上げた。


「あ、昨日の親切なお兄さん!」


ロブが振り返る。


「よぉ、参加したんだな」


「うん!これ勝てばブロンズになって依頼受けられるんだよね」


ロブは笑う。


「あぁ、楽しみだな」




ーーーーーーーーーー




大型モニターに派手な男が映る。


 金髪ポンパドール

 

 サングラス


 赤いアロハ


マイクを握りしめている。


「今月もやってきました、メレー!」


歓声がおこる。


「司会は私、Mr.Zがお送りします!!」


「賞金100,000x!ルーキーならブロンズ昇格!ブロンズなら10勝追加!」


「今月の参加者は120人!」


「そして本日の1番人気はーーロブ選手!!」


歓声が大きくなる。


「ルールは簡単!」


「場外に落ちるか、戦闘不能で脱落!」


「最後まで残った1人だけが勝者だ!!」


「どんなドラマが生まれるのか!」


「見逃すなよ!!」



Mr.Zが腕を振り上げる。


「それではーー


ーー試合開始!!」



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