表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Aster Crown 〜100勝するのが面倒で100人乱戦に出たら優勝して、最強の仲間ができました〜  作者: 辛子高菜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/81

第三十四話 撮影



ターニャとのお出かけはだいたい景色のいい場所だった。

今回はジニアから東の方にしばらく行ったところにある白い岩肌が続く渓谷。

青く透き通った川が流れ、風が吹くたびに草花が揺れる。

ロッキーはグレイの首元を撫でながら感嘆の声を漏らす。


「すごい…ここ、ほんとに綺麗ですね」


「でしょう?」


ターニャは撮影用の小型ドローンを飛ばしながら笑った。


「前から撮りたかったの、ロッキーとグレイなら画になると思って」


「俺、ただ歩いてるだけですけど…」


「それがいいのよ」


グレイが川辺に鼻を近づける。

ロッキーは慌ててしゃがんだ。


「グレイ、落ちないでね」


「わふ」


ターニャはすぐに端末を構える。


「今の撮ったわ」


「え、今のも?」


「もちろん、今日の目玉候補ね」


しばらく歩いて、岩陰で休憩することになった。

ターニャはバッグから小さな包みを出す。


「はい、今日の分」


ロッキーは差し出された封筒を見て目を丸くした。


「え?これ」


「バイト代」


「いや、でも俺ついてきて動画撮ってもらってるだけですよ?」


「違うわ」


ターニャはきっぱり言った。


「あなたとグレイがいるから動画になるの、だからこれは対価」


「でも、俺も楽しかったし…」


「楽しくても仕事は仕事よ」


ターニャは封筒をロッキーの手に押し込む。


「ちゃんともらって」


ロッキーは困ったように封筒を見る。


「…いいんですか?」


「いいの」


「じゃあ…グレイのおやつ買います」


「ふふ、そう言うと思った」


グレイがロッキーの膝に顎を乗せた。

ロッキーは嬉しそうに笑う。


「グレイ、おやつ代稼いだよ」


「わふ」


ターニャはその横顔を見て、少しだけ柔らかく微笑んだ。


「その顔も見たかったのよ」


「え?」


「なんでもないわ」




夕方、ターニャのxNestには一枚の写真が投稿された。


川辺に座るロッキー

その膝に顎を乗せるグレイ


文章は短い。


《#本日のロッキー グレイを添えて》


コメント欄はすぐに賑やかになった。



『可愛い』


『マイナスイオン出てる』


『ロッキー&グレイは癒し』


『ターニャ姉ありがとう』


『景色よりロッキー見てしまう』



コメント欄を眺めてターニャは呟く。


「…いいわね」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ