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女神と転生〜ポンコツ女神と父娘が最強へと至る道〜  作者: 荒頭丸


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66話

そういや忘れてたけど、伝説の古龍の調査が依頼内容なんだっけた。

これ、ギルドへの報告はどうすっかな。

シリウスからしたらレズンがいるのはわかってたんだし、戦えってことなんだろうなぁ。

ランク5のパーティーやファングさんの実力がどんなもんか知らんけど、シリウスチェックから漏れている以上、俺たちより下の可能性が高い。

「とりあえずレズンさ、俺たちみたいにここに依頼を受けて来てるパーティーがいるんだけど、ソイツらと戦ってくんない?」

「貴様、我を呼び捨てとは良い度胸だな」

「だから、そういうのはそこから抜け出してから言えって」

未だローザの膝の上でこじんまり座って背中を丸めて威厳たっぷりの古龍さんが人の度胸を問題視している。

「君たちも君たちだよ? いつまでそれを甘やかしてるんだよ。 それは千年も生きてる古龍であって愛でるべきショタっ子ではないのだよ」

「ミルズが嫉妬とは珍しいね」

「そうでしょうか? 割と独占欲と一般常識で板挟みになっていると思いますが」

「あぁ、そう言われればそうかも。 変に物分かりが良いような顔してるのに徹しきれていないところがあるもんね」

「今も最初はレズンさんを窘める風を装って、私たちにこの子から離れるように言っていましたし」

「いい加減離れないから、我慢の限界がきたってことかな」

ぐぬぬ、付き合いの長さからか俺の心理状況を正確に把握してくるニナとローザ。

サトラレか? 俺は。


「オーケーオーケー、わかった。 レズン、コイツをくれてやろう」

レティを膝の上から持ち上げてレズンの隣に座らせる。

レティのふとももをパンパンと叩いて、レズンに座るように促した。


「むぅ」

少し唸ってから、満更でもない表情でレズンがレティの膝の上に座ろうとする。


「ヌシ、ケツの穴が増えてもえぇんじゃな?」

「ヒィ」

レズンを恫喝するレティに対して、ニナが耳打ちする。

レティはふんふんと頷き、「なるほどのぅ」と言ってレズンを膝に座らせる。

そして、レズンを抱き抱えヨシヨシと頭を撫で始めた。


「ほら、あの顔を見てみなよ」

「ほんとじゃ、コヤツは結局なんだかんだ言うてワシのことが大好きなんじゃな」


楽しそうに俺を見る三人。

良いようにコントロールされている……

く、悔しい!


「お前も龍としてプライドはないのかよ! デレデレしやがって!」


レズンに当たり散らし、レティから引きずり下ろし俺の隣に座らせる。

どうにもコイツがいると調子が狂う。

俺はレズンを横目で睨むと、レズンの方もそう思っているのかバチバチっと視線がぶつかった。


「で、だ! 話を戻すと、シリウスのレズンと俺たちの評価を先延ばしするってことなんだよ」

「父ちゃんの言ってることがよくわかりません!」

「結局、シリウスは戦って残った方と戦いたいんだろ? だからここは互角の戦いを演じて引き分けるわけよ」

「ほぅ」

「で、シリウスに報告してもらうのに目撃者がいるわけだ。 コイツラ互角でしたぜ?ってな」

「それがファングさんのパーティー?」

「それとランク5のやつな」


ファングさんたちがレズンを見つける。

レズンが襲いかかってボコる。

ボコられたファングさんたちの救援に俺たちが駆けつける。

お互いのクロスカウンターが相手の顔に刺さってダブルノックダウン。

心身共にボロボロの俺たちとレズン、痛み分けで戦いは終わる。

ファングさんの報告。

あいつら、パないッス!

マヂ互角!


「どう? 完璧じゃね?」

「完璧ではないことは間違いなかろう」

「ですが、やってみる価値はありそうな気がします」

「う〜ん、そうかなぁ」

「この方法でロザリカも懐柔すんだよ、どんなヤツか知らんけど死にたくはないだろうからさ。 全員でシリウスをフクロにしちまおう!」

「ウチの中のヒーローだった父ちゃんは死んだ! あのカッコよかった父はどこへ!」

「二十年以上前にリングに置いてきちゃった」

人は変わるものだ。

娘にもいずれわかる日が来る……はず!


「レズンもワシラもお互いの実力は把握しとらんからな。 一度戦うのは悪くないかも知れんのぅ」

「確かに最近は消化不良な戦いばっかだったからね! ガチンコだぁ!」

「我と戦って生き延びたものなどおらぬぞ? 命を賭してかかってくるがよい!」

「いや、だから殺し合っちゃ駄目よ? ガチスパーな?」

「うんうん!」

やだ、この子たち、どこの戦闘民族かしら?

野蛮で困っちゃう。


まぁ、だけど……


確かに血湧き肉躍る戦いになりそうな戦いは久しぶりだ。

本気でやらせてもらう!


こうしてファングさんたちを観客に、古龍とのエキシビションマッチの開催が決定したのだった。



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