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断罪ディストーション  作者: 梦月みい
小噺

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241/310

1.読書

論功式が終了して4日が経過した。

特務は特に案件も無く、その間に溜まりに溜まっていた書類仕事も片付き、久しぶりに『暇』な日常を送っていた。

ガーネは珍しく禁書庫から『拝借』して来たものではない書籍を読んでおり、アメジが少し身を乗り出してガーネを見た。

「ガーネ様」

「……うん?」

「何読んでるの、今日はニッチな本じゃ無さそう」

「えーと…『花嫁は嘘をつく』」

アメジに問われ、本の表紙を確認してタイトルを読み上げると、すぐまた本の中に視線を戻した。

「話題の恋愛小説じゃない!ガーネ様もそういうの読むのね!」

「ガーネって意外と読書するよね」

「暇だからカルセに借りた」

「アンタ恋愛小説なんか読まなそうなのに」

ラズリも意外そうにガーネを見て、本から視線を上げないままガーネは口を開いた。

「本は結構なんでも読むぞ俺は」

「漫画は?」

「あれば読む」

「官能小説は?」

「あれば読む」

「きゃ!ガーネ様のエッチ!」

官能小説のくだり辺りで本を読み終わったガーネはぱたんとページを閉じた。

「アメジとサイフィルも、本読んだほうがいいぞ。バカが少しは解消されるんじゃねーの。ちなみに官能小説を読むと語彙力増えるし、新聞読むと時事に詳しくなれるぞ。多分」

「ごいりょく?じじ??」

「もういいよお前ら」

丁度おやつとお茶を持って来たカルセにそのまま本を返した。

「ま、もう読み終わったんですの?まだ30分も経ってないですわ、ちゃんとお読みになりました?」

「読んだよ」

「本当ですの?どんなお話しでした?」

貸してからあまりにも返却が早すぎてか、カルセは疑うような眼差しをガーネに投げて本の概要を求めるも意外にもガーネはきちんと読んだらしく簡易的に本の概要を伝えた。

「政略結婚で嫁いだ令嬢が身分も心も偽って城で暮らして、冷徹夫は嘘に気付きながらも本心隠しながら生活するありきたりな恋愛もの」

「…ちゃんとお読みになってらっしゃるんですね」

「読むだろ一応。斜め読みだけど」

「面白かったですか?」

「普通」

ガーネは出されたミルクティーを飲み、いちごをひと齧りして渋い顔をして飲み込んだ。かなり食べられる量が増えたとは言え、食べるとやはり多少胃にくる様子でよく渋い顔をしながら苦痛そうに食事を取っていた。

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