第2巻第6話『金髪で悪かったな』東京遊侠連合、大乱闘の火蓋
ドガシャァァァン!!!
ビルの正面入り口が完全に崩壊すると同時に、二百五十人のゴロツキ連合軍と、迎え撃つ『羅刹』の精鋭たちが正面から激突した。
深夜の廃ビルは、一瞬にして怒号と骨砕ける音が響き渡る大乱闘の地獄へと変貌する。
その最前線で、文字通りの『台風の目』となって暴れ回っているのは、荒川正義(30)だった。
「おらぁぁぁ! 国家の損失どもがぁ!!」
向かってくる羅刹の構成員が、ギラリと光るナタで正義の腕を切りつけた。 破ける高級スーツ。だが、アドレナリンが限界突破している正義は、斬られても怯むことすらなく、むしろ満面の笑みでその男の顔面を掴み、そのままコンクリートの床へと叩きつけた。
「ひ、ヒィッ!? 斬られてるのになんで笑ってんだよこのおっさん!!」
「そんな非効率な武器に頼るな!」
正義はひたすらに、躊躇のない狂気の鉄拳で羅刹の連中を次々とぶっ飛ばしていく。
一方で、ビルの奥から進撃してくる幹部・鮫島もまた、容赦のない暴力で他を圧倒していた。連合軍の若者がバットで殴りつけても、首を傾げるだけでビクともしない。まさに『ゾンビ』の異名の通り、痛みを感じない化け物だった。
「ハハハ! 楽しいなぁ東京のカチコミはよぉ!!」
乱戦の中、元極道の谷中は、元々はバラバラだったゴロツキ連合軍が孤立して各個撃破されないよう、的確に指示を出しながら敵を倒していた。
だが、その谷中の死角から、凄まじい風切り音が迫る。
ドガッ!!!
「ぐはっ……!?」
強烈な飛び蹴りを喰らい、谷中の巨体が数メートル吹っ飛んで壁に激突した。
谷中は口の血を拭い、鋭い目で目の前に着地した男を睨みつける。
「……何者だ、てめぇ」
「羅刹に手ぇ出して、タダで済むと思ってんのかよ?」
現れたのは、不気味な笑みを浮かべた男だった。
「俺は羅刹の北山だ。お前、ザコの中に混じって浮いてるくらい強そうじゃん。だから、俺がお前とやるよ」
谷中はバキバキと拳を鳴らし、格闘家の構えを取る。
「ふん……面白い。極道をナメんなよ、新参者が」
別の一角では、元暴走族総長のヒロが完全にキャパシティをオーバーしていた。
「ああ、もう! 人数が多すぎる! このままだとマジでまずいって——」
「おい」
ドカッ!!!
叫んでいたヒロの顔面に、容赦のない拳がめり込んだ。
「ぶふっ!? 痛っ……誰だよ!?」
「俺様は羅刹の長浜慶次だ」
特攻服を着た派手な男が、ヒロの金髪を指差してケタケタと笑う。
「俺さぁ、てめぇみたいな生意気な金髪が、大嫌いなんだよぉ!!?」
理不尽極まりない理由で狙われたヒロは、鼻血を拭いながら涙目で叫び返した。
「金髪で悪かったなァァァァァッッ!!!!!(ブチギレ)」
正義、谷中、ヒロ。
それぞれの意地と狂気が激突する、羅刹との全面戦争。乱戦の火花は、さらに激しく燃え上がっていく!
羅刹は鮫島が侵攻の陣頭指揮をしています。人員については現地で吸収する流れでさまざまな組織と戦った鮫島引きいる300はまさに精鋭
羅刹の北山と長浜慶次は鮫島が潰した半グレ集団や暴走族のトップでした。そのまま羅刹に入り鮫島の下で戦っています




