Episode 4
12時35分00秒、昼休憩の時間だ、2限から4限まではなんとか耐え抜いた、秋人は「教科書ありがとう」や、「勉強に関する質問」以外なにも話してこなかった。
あとは昼休みを乗り切れば大丈夫なはず。
私はカバンからスマホを取り出して愛子の連絡先を開き生存確認メールを送った。
野上智乃「生存確認、生きていますか? 生きてたらスタンプください」送信っと。
既読を待つ間にバックから弁当箱を取り出して手を合わせて小声で……。
「頂きます」
私がコメを箸でつかもうとしたら、既読になった。
愛子「お姉ちゃん、生存確認しすぎ、生存確認ボットにでもなったの?」
あ……。
どう返そうかな、これ。
「どうしたんだ? 難しい顔して」
「へっ!?」
やばい、油断して変な声出た……。
「野上さんもそんな声だすんだ」
「に、人間誰しも失敗はあるの」
「何の話だよ! まあそんなことは一旦置いておいて、なんかあったのか?」
「な、なに? あなたはその本でも読んでなさいよ、関係ないでしょ」
「俺もしかして野上さんに嫌われてる!?」
「今頃気づいたの?」
あれだけ嫌いオーラを放ってたのに、もしかして弱かった?
愛子「お姉ちゃん、既読無視とは……もしかして図星だったか!」
「お姉ちゃん、既読無視とは……もしかして図星だったか……」
「ちょ、読まないで!」
「まあまてってば、ここはこう返信してみるのはどうだ、私はボットではありません。愛子の安否という最重要課題に取り組んでいるだけですって、ロボット風に言うんだ、笑い取れるかもだぞ」
「思いつかないからもうそれでいいわ」
野上智乃「私はボットではありません。愛子の安否という最重要課題に取り組んでいるだけです」送信。
「お、すぐ既読になったな」
愛子「お姉ちゃん面白過ぎ笑、コーヒー噴き出したじゃん笑」
「秋人くん……ありがと」
「え? おう」
秋人が照れくさそうに鼻の頭を掻いた。
もし少しでも続きが気になる、面白かったと思ったらブックマークや評価で応援していただけたら励みになります!




