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歌声に花咲かせ  作者: 宮島485


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22/27

不安をかき消したくて

その日の夜、私は全く眠れなかった


世界全体が寝静まった頃、私はこっそり寝室から抜け出し


(1、2、3、4…)


こっそり庭で自主練習をしていた。ひたすら、ステップを繰り返す


怖いのは、不安なのは練習が足りないから


だから私がこうすればきっと、胸の奥に引っかかってるものは取れる。そう思った



「何してるの?」


足元に向けていた視線を上げると、そこにはパジャマの上にジャージを羽織った朝倉先輩がいた


「…朝倉先輩」


「言ったよね、無理はしないでって」


「…」


私は視線を逸らした


「眠れないのかな?」


その優しい言葉に、思わず涙を流しそうになった


「私、怖いんです。今のままで、本当に満足いくパフォーマンスができるのか…すごく」


私はゆっくり胸の内を明かした


「そっか」


「…はい」


「私もね、同じように怖くなったことがあるよ」


その言葉に、思わず耳を疑った


「私が昔、花奏ちゃんみたいにスクールアイドルの強豪校にいたって話したことあったっけ」


「いえ、全く」


そういえば、朝倉先輩の話は聞いたことがなかった


「じゃあ、教えてあげるよ」


先輩は星の輝く夜空を見上げ、昔話を語り始めた

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