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もう少し練習した方が…
夕方になり、何度目かの通し練習が終わった
「はい、今日はここまでにしよっか」
朝倉先輩の声に、音楽が止まる
「ふぅ……」
身体は正直で、止まった瞬間どっと疲れが押し寄せてきた。星野先輩が軽く伸びをし、エルナ先輩もタオルで汗を拭いている
みんな、やりきった顔をしていた。それなのにどうしてだろう
――本当に、これでいいんだろうか
胸の奥に、またあの感覚が顔を出す
私は一歩前に出かけて、口を開いた
「……あの」
もう少し、練習した方がいいんじゃないか、そう言おうとしたその瞬間
「いや〜、さすがに今日は動いたね」
星野先輩が笑いながら言った。エルナ先輩も頷く
「本番前に無理しすぎるのも良くないからね」
先輩たちのその言葉を聞いて、私は続きを飲み込んだ
先輩たちが正しい
きっと、間違っていない
「……」
結局何も言えないまま、私は曖昧に頷くだけだった
「じゃ、私は夕食作るから。みんなお風呂入ってきちゃって〜」
朝倉先輩が手を叩く
「はーい」
星野先輩が軽く返事をして、私の方を見る
「花奏ちゃんも行こ?」
「は、はい」




