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歌声に花咲かせ  作者: 宮島485


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感じた違和感

二日ぶりの同好会の教室

事情が事情だったとはいえ入るのが気まずかった


「花奏ちゃん!!」


突然後ろから声をかけられドキッとして慌てて振り向くと、そこには朝倉先輩がいた


ギュ


驚く私を勢いのままハグした


「ごめんね、抱え込ませちゃったよね。何か困ったことがあったら、遠慮せず言ってね」


優しくて暖かい、先輩の声。

そのはずなのにどうしてだろう、何か引っ掛かるものがあって


「はい、先輩」


素直に「ありがとうございます」とは言えなかった



夕方の部室に、いつものゆるい空気が流れていた


「はぁ〜今日も踊った踊った〜」


床に座り込みながら、星野先輩が大きく伸びをする


「ちゃんとストレッチしないと、明日動けなくなるよ」


エルナ先輩が笑いながらタオルを差し出す


「だって疲れたんだもん!ほら花奏ちゃんも!」


「え、あ、はい」


言われるがまま一緒に座り込む


身体は確かに疲れているはずなのに、心はどこか落ち着かない


あれから二、三週間が経過した。ちゃんと踊れるようになった。

歌も、前より怖くなくなった


でも


(……本当に、これでいいのかな)


そんな考えを振り払うように、私はペットボトルの水を一口飲んだ

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