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#3
「あなた達だけですか?他の皆やお嬢様は!?」
言いながら、ユウシは面々が固まって座っているテーブルに寄っていく。
「存じ上げません…。皆、此処に居る者達以外は見ていないそうです…」
従僕の石島が、言った。
─………………そんな…。
まさか…皆あの化け物に喰われた……とか…
あの鋭くて巨大な歯を思い出す。
「……あ…あの…」
新人メイドの高山が青い表情をしながら、話しかけてきた。
「ん?」
ユウシは高山の方に視線を移す。
「執事長は……見ましたか…?あの真っ赤な化け物…」
最後の台詞の時、高山はぶるっと身震いした。
「あの人が助けてくれなかったらきっと私は……」
─あの人…?




