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#6
ユウシは、思った。
この、我が儘にしか見えない、
しかし本当は寂しがり屋でいつも孤独に怯えているお嬢様に対して今、昔のように接してあげられたらどれだけいいかと…。
元々それなりに我が儘だった妹の我が儘が加速したのは自分がお嬢様の執事になってからだ。
ユウシがだんまりを決めていると、
シルレイは痺れを切らしたのかプリプリしながら部屋を出ていった。
ダンッッッ
と、強く閉められた扉を複雑な気持ちで、ユウシは見つめる。
─……レイ…。
溜め息をつき、
お嬢様の部屋の床を綺麗に拭いて、ユウシも部屋から出た。




