↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結婚の約束をしたはずの幼馴染が、留学先の隣国から帰ってきません!  作者: 緑子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/9

3.リドリー男爵令息デューク

デュークが留学した隣国のタイタント王国は、科学技術や医療機械などの分野で発展を遂げており、様々な国からその技術を学ぼうと留学生が押し寄せており、そういった意味では、とても開かれた環境であった。

しかし、この国はデュークが思っていた以上に、身分の差がはっきりしていた。

男爵家子息であるデュークが、高位貴族に近づく事はほぼ不可能に近かった。

それ見たことか、とデュークは思ったが、父親の期待を背負って来ている以上、帰るわけにもいかない。

けれども、しがない男爵家出身では日々侮られる一方で、デュークの心は次第に疲弊していった。


そんな時、声を掛けてきてくれたのが、平民のミランナだった。ミランナの母親が、デュークが暮らしている学園の寮の寮母をしているのだ。ミランナは母親と2人、寮の隣りにある使用人用の住居で暮らしていた。

そのため、ミランナも同じ学園に通っており、


「これ、お母さんのサンドイッチ。沢山あるから、一緒に食べようよ!」


気づけば、いつも一緒にお昼を食べるようになっており、ミランナの明るさには心が救われるような気がした。


そういえば、アマリスからは、何の音沙汰もない。ミランナは、寒くなってきたからと手袋をくれたり、わざわざ隣国からお菓子を取り寄せてくれたりと、デュークのために色々してくれているというのに。


(薄情なものだな…)


そのうちにデュークは、ミランナは平民だし、この国に居る間だけであれば構わないだろう、と思い始める。


そうして、デュークとミランナの関係は、急速に近づき、2人は人目も憚らずに、恋人同士のように振る舞い始めた。


そして、タイタント王国に来てから2年半近く過ぎた頃、ようやく王太子達の帰国が半年後に決まった。


(これでようやく、国に帰れる。)


そうデュークが一安心していると、帰国を察したミランナから、こう告げられたのだ。


「お父さんが、デュークに会わせろって言ってるの。」


(お父さん?!)


デュークは、自分でも血の気が引いていくのがわかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。