第3話 聞き込み開始
吹奏楽部が練習を始めたので、邪魔にならないよう
一旦教室の外に出た。
「明智さん、ここまで話を聞いたりしてどう思います?」
「そうだな。まずは動機が不明だな」
「ですよね。意味が分かりません」
「次に何時なくなったかだ」
「一昨日の練習後から今日の朝練まで
幅が広いですね」
「そしてどうやって持ち出したか。今どこにあるのか」
「大きいので複数犯ですかね。
もう学校内にはないのでしょうかね」
「……以上だ」
「つまり何もわかっていないということですね」
「進藤君。我々は今来たばかりだよ?
どんな名探偵でも情報がなきゃ解決できないだろう」
「まあ。それもそうですか。それでこれからどうします?」
「聞き込みだろうな。目撃情報が出てくるかもしれない」
「ではお願いします」
「進藤君も一緒にやるんだ」
「私探偵じゃないですが」
「いいからついてきたまえ」
2人で隣の教室に入った。
化学実験室である。
ここには化学部が活動している。
明智さんが探偵ではなく生徒会の名前を出した。
そして一昨日の放課後から、今日の朝まで変わった事、
特に怪しい人影や大きなものを運んだりしているのを
見かけなかったかと聞いた。
しかし、土曜と日曜は部活はやっていないし、
朝練も当然ないのでわからないとのこと。
まあ、そりゃそうだ。
一応同じ階の生物部と地学部にも聞いてみたが
生物部は餌やり当番が昼頃、餌をあげに来ただけとのこと。
地学部も同じで、女子生徒何人かが日曜日に自主活動をし、
昼頃部室に寄ったが、1時間もしないで出ていったので、
何もわからないとのこと。
次は音楽室の下の教室にあたる家庭科部に向かった。
家庭科部は先ほどの部達と違い、
積極的に活動しているようだ。
そして……
「私、日曜日にビーズを作っている時に、上の教室から
音がしたよ。あと、工事だかなんだかの
大人の人が歩いていました」と女生徒は言う
「それは何時頃の話だ?」と明智さん
「お昼食べて少したったくらい。
その時、時計なんてみてないからわからない」
明智さんの顔がニヤけた。
「進藤君どうだ。有力情報じゃないか。
まず、日曜に誰かが音楽室に入った。
そして、学校外の大人もいた」
「すごいですね。明智さん。音楽室に入ったのは
誰でしょうか。後大人は可能性ありますか?」
「そうだな。音楽室に戻り、聞いてみなければ。
大人たちの行動も知りたいので古山先生にでも
聞いてみるか」と急にやる気満々な明智さん
音楽室では、依然として練習中だった。
そこで、楽器が無く見学してる名倉君に聞いてみた。
「君は日曜に学校に来たかい?」と明智さん
「いいえ。日曜は友達と遊んでいました」
次は古山先生に聞いてみた
「先生は日曜日学校に来ていましたか?」
「いいえ。来ていませんが」
「そうですか。ところで日曜に、学校内に工事の人達が
来ていたそうですが、知っていましたか?」
「う~ん、そういえば貯水槽の
業者を呼ぶとか話がありましたね」
その後休憩中に、依頼主である松本さん。
副部長の田中君。
部長の大石さん。
と日曜学校に来たか聞いた。
松本さんは来ていないと言った。
副部長の田中君は教室に忘れ物を取りに来て
音楽室にも来たが、閉まっていたのですぐ帰ったと。
大石さんは音楽室に入り、資料整理と
トランペットの手入れをしたとのこと。
これが全て本当なら、田中君と大石さんは怪しい。
ただ、2人とも動機の面からみるとわからない。
そして、貯水槽の工事に来た大人は関係あるのか




