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【コミカライズ】【電子書籍化】【ゲーム化】左遷された悪役令嬢、前世がvtuberだったので田舎でスローライフします〜婚約破棄×パーティ追放×左遷ですが、めげずにざまぁします〜  作者: ムポゥ神父
三章 乙女ゲームのヒロインに転生したけど、悪役令嬢が不在なせいでイベントが起きません!〜魔王討伐譚〜

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36話 ジュリニール

——ソレは、白い空間にただ静かに佇んでいた。

境界も影も存在しない、どこまでも続く無垢な白。その中心にぽつりと立つソレは、まるでこの世界における唯一の“色”であるかのように、異質な存在感を放っていた。

人間のものとは明らかに異なる耳が、頭の上でぴくりと揺れる。

その形状から、リリエッタは思わず猫の獣人なのだろうかと考えた。けれど、よく目を凝らしてみると、猫と断じるにはどこか違和感がある。耳の角度、毛並みの質感、そしてソレの纏う空気――どれもが、彼女の知る獣人とは微妙に異なっていた。


 そして、違和感は自身の体にもあった。さっきまでリリエッタの体だったはずなのに、前世での姿になっていたのだ。一糸纏わぬ、"佐伯莉里"の姿がそこにはあった。


「君をここに呼んだのは、君はラトソルを殺さないといけないからだ」


「もうやめて…!」


リリエッタは混乱していた。今までずっと自分を助けてくれた予言の主に、初めて敵意を抱いた。


「でも実際、僕の助言がないと君の存在は消えていただろう?」


魔王を倒したらリリエッタという存在は消える。それは、本能が正しいと言っている事実だった。


「それでも…!人間を殺して良いわけないじゃない」


その言葉に、猫は嗤笑して言った。


「それを君が言うのかい?——アルフレッド王子を殺したくせに」


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