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32話 星の輝きⅧ
「星の行進——終章」
「終末時計——最終刻」
光と砂がぶつかり、世界が白く染まった。
爆風が吹き荒れ、レオンは思わず腕で顔を覆う。
視界が戻ったとき、二人は倒れていた。
マーサは砂時計を抱えたまま、動かない。
ラトソルは地に伏し、星輝の光がほとんど消えている。
「ラトソル!」
レオンが駆け寄る。
ラトソルはかすかに目を開けた。
「……レオン……無事でよかった……」
「喋るな、今は休め!」
レオンが必死に支えるが、ラトソルの身体は力が入らない。
星輝の全開放の反動が、完全に彼を蝕んでいた。
そのとき——
足音が、静かに近づいてきた。
レオンが顔を上げる。
そこに立っていたのは、第四席リリエッタ。
表情は読めない。
ただ、ゆっくりと、倒れたラトソルへ歩み寄ってくる。——殺意と共に。




