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28話 星の輝きⅣ
星輝の光が揺らめく中、ラトソルは静かに息を吐いた。
その背後で、レオンがゆっくりと立ち上がる。まだ足元は覚束ないが、目だけは死んでいない。
「……ラトソル。俺も戦う」
「無理はしないで。けど、隣に立つなら心強い」
短い言葉を交わした瞬間、影が裂けた。
「油断したな、星輝の支配者」
デルタが影から飛び出し、ラトソルの背後を狙う。
だが、レオンの剣がその刃を受け止めた。
「影の支配者……お前の相手は俺だ!」
火花が散り、デルタの目が細まる。
「勇者のくせに、随分と弱ったな。仲間を失うと、こうも脆いか」
「……黙れ!」
レオンが踏み込み、剣を振るう。
デルタは影に溶けて避けるが、その動きがわずかに鈍っていた。
ラトソルの星輝が空間そのものを照らし、影の密度を薄めているのだ。
「影が……逃げ場がない……!」
「星は、どこにでも届くよ」
ラトソルが指を弾くと、デルタの足元から星光が噴き上がった。
影が焼かれ、デルタの身体が露わになる。




