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第10話 スマートフォンを手放さない彼氏の最適化

「彼が、スマホをずっと見てて」


 女性は少しだけ不満そうに言った。


「付き合って、半年です」


「半年」


「すごく優しいし、紳士的で。旅行もちゃんと計画してくれて」


「楽しかったでしょ?」


 男性が少し笑う。


「うん、楽しかった」


「よかった」


「でも、その途中でも、結構スマホ見てて」


「……あー」


「ご飯のときとか、移動中とか」


「癖みたいなもんでさ」


「記録を開始します」


「タイミング悪いな」


「交際期間:六ヶ月。男性個体は情報端末への依存度が高い状態です」


「依存って言うな」


「女性個体は注意の分散に不満を抱いています」


「それ」


「解決策を提示します」


「はい」


「使用時間を制限してください」


「出た」


「特定の時間帯における端末利用を禁止します」


「禁止って」


「例:

・食事中の使用禁止

・会話中の操作制限」


「まあ、それは普通にありかも」


「補足」


「まだあるの?」


「通知の優先度を再設定してください」


「優先度?」


「女性個体を最優先に設定します」


「それできるの?」


「技術的には困難ですが、概念としては可能です」


「概念」


「要するに」


 女性が少し身を乗り出す。


「スマホじゃなくて、私見てってこと」


「……はい」


 男性が苦笑する。


「いや、ほんと、ごめん」


「うん」


「ちゃんと気をつける」


「それは非効率です」


「なんで?」


「情報取得量が低下します」


「知らないよそんなの」


 女性が少しだけ笑う。


「……でもさ」


「うん?」


「たまには、ちゃんと見てほしい」


「……見るよ」


 男性はスマホをポケットにしまった。


「今みたいに」


「……うん」


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