幕間 あやめの幼馴染の憤り
今仕事が忙しくて、若干雑です(若干じゃなかったらごめんw)。
お許しくださいませ。
四天雛子は六道あやめの幼馴染である。
あやめと雛子が始めて出会ったのは幼年部の頃で、同い年の幼い子供らの中で、飛び抜けて凛としていたのを覚えている。
輝いていた。
凡愚の中で、唯一光る宝石。
暗い夜空に輝く一番星。
雛子にとって、六道あやめはそう言う存在だった。
六道あやめを見つけてからの雛子は、出来るだけ彼女に侍った。
周りからは取り巻きと言われもしたが、むしろそれは望むところであった。
あやめは本当に優秀な人で、将来は大人物と成るに違いなかった。
彼女についていけば、きっと間違いなかった。
雛子は四天の第五子で、しかも正妻の子ではない。
上には優秀な兄と姉がいて、雛子が日の目を見ることはまず無い。
ならばこのままあやめに着いて行くのが正解であると、雛子は考えた。
彼女の役に立つよう成長し、将来的には右腕と呼ばれるようになる。
四天雛子は自分の将来を、そう考えていた。
それが狂ったのには訳がある。
六道文目が、男性となったのだ。
間近で見ていた。
文目が男性となって行く様をずっと見ていた。
そして今。
目の前には完全な男児となった文目がいる。
同じ十歳だというのに、頭一つは背が高い。
細身ではあるが、その体つきは女性のものとは違い、硬さとたくましさがある。
長い黒髪は後ろでまとめていて、男らしくも美麗さがある。
女性の頃から同じ切れ長の目は、女性の時よりむしろ似合いで、とにかく」美しかった。
どきどきした。
これはもしかするのではと、雛子は思ってしまった。
間違いなく文目と一番親しい女子である雛子。
そして妾腹ではあるものの、由緒正しき九大家の息女である雛子。
四天と六道の婚姻は確か、長いことなかったはずである。
つまり、六道文目の妻になる道が、雛子にはあるということ。
取り巻きではなく、彼女。
右腕ではなく、妻。
それは、とても良いことのように、雛子には思えたのだった。
ーーーー
雛子の脳は破壊された。
目の前の光景が信じられなかった。
「文目さん、ちゅーする?」
「外ではしません」
手を繋いで散歩をしている文目と女を目撃する。
文目がいつもと違う様子で帰宅するので、気になって後をつけたらその光景があった。
「じゃあ、文目さんの部屋でならする?」
「……まぁ、しますが」
「したい?」
「…まぁ」
見たことのない表情の文目が、高等部の女子といちゃついている。
「ちょ、外ではしないって言ったじゃないですか!」
「ほっぺはセーフかと思って、ごめんね文目さん」
頬を赤らめる六道文目。
困りながらもはしゃいでいる。
そんな六道文目を四天雛子は見たことがなかった。
ーーーー
それから、どうしたのか、よく覚えていない。
脳が破壊されたあと、しばらく思考が停止していた。
「あの女の人は九醸朝霧というひどい人なんです。私もいじめられたんです」
「九醸朝霧、あれが?」
気がついたら雛子は、天使詩子という人に話を聞いてもらっていた。
「文目くんは、騙されているんです」
「そ、そんな」
そして…
「私達で間違いを正さないといけない。文目君を救いましょう」
「私が文目君を助ける…」
九醸朝霧が全てを狂わせいるのだと、教えてもらっていた。
全ての元凶は九醸朝霧であると、教えてもらっていた。
朝霧アンチ、アッセンブル!!




