表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
46/51

幕間 あやめの父の所感


当然だが、九大家には成り立ちというものがある。


最初に出来たのは、一生、二界、三世、四天、五業の先御家である。


最初にできたと言っても、この五家は起源がいつの時代かは正確にはわからず、日本の事が中国の文献に書かれるようになった頃にはもう存在が確認できているらしい。

もっとも、当時はもう少し違う名前の前身といえる家名であるが。


一番古く記載されているのは三世らしいが、三世が最古かどうかはわかっていない。


後四家はしっかりと起源がわかっている。

いや、前身となる家は先御家と同じく古すぎてわからないが、今の形になった経緯がはっきりとわかっているのだ。


七星は元々、占星術の家系であったらしくその後は陰陽術等も納めつつ医術に傾倒し、今の形になっていったようだ。


八咲は庭師の家であったらしいのだが、当時より腕っぷしの強い家であったらしく、庭師を務めつつ護衛の任も兼ねるようになり、やがてヤクザ染みた用心棒の様相を呈し、最終的に賭場を運営するようになっていき、力を持っていったと言われている。


九醸は醸造家の家を起源とし、食品や酒の生産加工から手を広げて力を持っていったとか。


そして六道。

我が家は、生粋の武門である。

いや、家が大きくなるにつれて文武両道とはなってはいったが、その起源は武の道を修めた武将で、ただひたすらに武功を上げたことで先御家に認められて、今の六道の前身となる家を起こしたのだ。


そんな我が家系にのみ発現する異能がある。

それは「転生」と呼ばれる異能で、どんな異能かと言われれば…


簡単に言って「先祖返り」をする異能だ。


我等六道の起源といえる、不世出の武神。

先御家に認められた、一騎当千の武将。

道場六衛門(みちばろくえもん)様の因子が目覚めるのだ。


御先祖の道場六衛門様の遺伝子はとんでもなく、現代においても不意に目覚める。


六道の子がそれに目覚めるきっかけは様々だが、その多くは「強くなりたい」と本気で望み、本気で臨むこと。さすれば御先祖様が力を与えてくださるのだ。遺伝子の覚醒という形で。


道場六衛門様の遺伝子に目覚めた子は、かの方の伝記に記されている通りに、桁外れの膂力と並外れた頑強さを手に入れる。

異質とも言える程に高性能な筋肉で全身は引き締まり、腱や骨は人外ともいえる強度と柔軟性を誇り、心肺機能は疲れを知らないのではと思うほど。

正しくバケモノの体へと創り変わるのだ。


前に「転生」を発現されたのは私の祖父、つまりあやめの曽祖父だ。


ただ、これ、ひとつだけ問題と言えるものがある。

男子であれば何も問題ないのだが、問題は女子だ。

道場六衛門様の因子が目覚めると、女子であってもその肉体はより戦闘向きである、男子のものへと変わるのだ。


要するに、性転化してしまうのだ。


性転化という病を異能として発現してしまう家は、世界的に見ればそれなりにあるらしい。

どこかの国では「聖女」として目覚める異能があり、それを発現すると男子でも女子へと転じてしまうらしい。


我が娘あやめは…

我が家の異能である「転生」を発現し男児へと転じてしまった。

六道で女児が男子に変わった例はあやめを含めて四件目である。

記録ではその全てが、その後の人生で妻を娶り子を成したとある。


あやめは、明らかに朝霧君を意識しているようだ。

そして性転化した女性は問題無く子を成せる。

むしろ、性転化した者は病にかかりにくい傾向にあるとも言われている。

性転化同士で気心も知れるだろうし、相性もきっと良いだろう。

嫁に来るなら大歓迎だ。


さて。


我が娘改め、我が息子は、果たして如何様な人生を送るのであろうか?


可愛い我が子を、今後も父として見守っていきたく思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ふ〇なりで全然良かったのに…と思ったけど、きゃわたんなショタになったのかな……うーむ、ならばヨシッ!
これはもうお相手決まったかな? しかし貴重なロリ枠が……。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ