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学園で生活する。


その後は殺気立つこともなく平和に授業を受けた。


途中までは…


ーーーー


朝霧は授業に全くついていけず、終始ハテナをいっぱい浮かべていたが、このクラスは久能詩子と天宮兵輔以外はだいたいそんな感じだった。


授業合間の休憩時間には、クラスメイト達とおしゃべりをした。

もっとも朝霧はまだ喋れないので、みんなの話しをニコニコと聞いているだけだったが。

朝霧は今まで友達とかいたことが無いので、こうして友達の輪に入れているだけでとても楽しいのだ。

朝霧はそれを素直に「実は友達って始めて」と書いて、にこーっとしたらクラスメイト全員が「ズッ友だよっ!」とシャウトした。


お昼ご飯は、みんなで学食に向かう。

その時に車椅子を押したのは太刀川椿で「あみだくじで勝ったでござる」と言って嬉しそうだった。ちなみに学校中は武蔵は外にいる、流石に。だが朝霧には「30秒持ちこたえてくだされば駆けつけてますので」と言っていた。


学食で朝霧は山菜蕎麦を頼む。永久子に「お野菜をしっかり食べてくださいましっ!」と言われているからだ。大好きな永久子の言うことは何でもききたいと思っている朝霧だ。

思えばかつての朝霧は太っていて、彼が大切にしてくれていると思っていた母と祖父は、好き放題食べる彼をにこにこして見ていた。なんでも許してくれて愛してくれていると思っていたが、果たしてあれは正しい愛だったのだろうかと、朝霧は今更ながらに疑問を感じた。


朝霧は山菜蕎麦を半分くらい食べてお腹いっぱいになってしまった。

性別が変わってから、すっかり少食になってしまったのだ。でも別に病的に痩せ細ったりはしていないので、燃費はとても良いらしい。

その、朝霧の少食に周りのみんなは戦慄していた。このクラスは大分武の方向によっているので、男子も女子もよく食べる。朝霧の少食っぷりに、みんなは大丈夫なのかと心配をしていた。ちなみに残った蕎麦は久能詩子が美味しく頂きました。


お昼休みは朝霧が眠くなってしまい、車椅子でうとうとしだしてしまった。

みんなは慌てて朝霧を学園のラウンジに連れていく。金持ち達が通う学校なので、そういう施設もあるのだ。

ふかふかなソファを一つ確保し、そこに朝霧をそっと寝かせる。朝霧はすよすよと静かに寝始めてしまった。

いびきとかかいて寝てそうなイメージは無かったが、朝霧の寝姿は想像以上で、本当に静かに「すぅすぅ」と小さな寝息を立てているだけだった。美少女は寝てても美少女なのだ。

羽柴木之実が「姫は姫でも眠り姫というわけだね」と呟き、みんながそれに静かに頷いた。

そして、そんな眠り姫にどこからともなく現れた永久子がタオルケットをかけていた。


その後は普通に午後の授業を受け、下校の時間となる。


朝霧は怪我をしているので、鳳雛館のお手伝いはまだできない。

というか、朝霧の無償奉仕活動自体、うやむやになりつつあった。

なんかもう朝霧の悲惨さからみて、罰って感じでも無くなっているし、加えて朝霧に九大家のうち三家もの庇護がついているのだ。下手したら、今の学園で一番大事な生徒かもしれない。そんな生徒に罰則とか…


最早、朝霧の「お手伝い」は形骸化したと言ってよいだろう。朝霧がやりたかったらやればいいくらいのものだ。


そして。


朝霧はみんなと一緒に鳳雛館へと向かう。

みんなに自室まで送ってもらっているのだ。


そこで。


「……あら、もしかして、貴方が九醸様なのですか?」


小さな事件が発生する。


朝霧と、いつもの五人は遭遇したのだ。


かつて朝霧が犯そうとした女生徒である天使詩織(あまつかしおり)。それと、彼女と仲の良い九大家子息である、一生直幸(いっしょうなおゆき)二界正司(にかいしょうじ)に、遭遇したのであった。





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― 新着の感想 ―
まぁ母祖父がやってたの優しい虐待って感じはしますね。こいつが根っからの無能なのはしょうがないとしてもまっとうな倫理観を与える事はできただろうから……ただ二人からしたら生きて息をしてるだけでえらいみたい…
倒れて寝込んでる時以外は何かしら波乱が起きてるなこの子… しかも来週の頭にはマッマとジッジが帰ってくるそうだし…
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