第3話 死んだらセーブポイントに戻るって、規約違反じゃね?
「——私は、神である。
全知全能にして、運命の糸を紡ぎ、銀河の星々を……」
……はい、お疲れっしたー!
このキャラ設定、マジで喉が渇く。
アテナ、早くポテトチップスの「ピザポテト味」開けて。
この「チーズが塊で付いてる部分」こそが、世界の真理(真実)なんだよ。
よっ! 今日も今日とて全知全能、ゼウス様だよ!
第2話の「スライム整形疑惑」が天界のSNSで大炎上……じゃなくて大バズり。
やっぱりみんな、他人の不条理なラッキーが大好きなんだね(笑)。
「ゼウス様。今日こそは、不条理なラッキーに頼らない、
『根性と絶望の物語』を用意しました」
アテナがタブレットを操作すると、モニターに一人の少年が映し出された。
「へー、今度の生贄……じゃなかった、救済対象は?」
「葉月 輝、17歳。
不登校気味の高校生ですが、正義感だけは人一倍!
コンビニでカップ麺を買って帰る途中に、異世界へと召喚されました」
……。
「ねぇアテナちゃん。
君、またやったよね?
名字の季節を一ヶ月ズラせば、某・死に戻りアニメのパクリだってバレないと思った?
しかも見てよ、この子の服。
なんで異世界召喚されてんのに、上下グレーのパジャマ……じゃなくてスウェットなの?
せめて剣とか持たせてあげなよ!
手に持ってるの、割り箸とカップ麺(とんこつ味)だけじゃん!」
「いいえ! 彼には武器など不要です。
彼には、私が授けた唯一にして最強の権能……
『死んだら特定の時間まで巻き戻る能力』があるのですから!」
……。
……は?
「それ、能力じゃなくて、ただの**『セーブ機能』**じゃん!!
ズルくない!? それ、格ゲーで負けそうになったらコンセント抜く奴のやり方だよ!
規約違反でBANされるレベルでしょ!」
「いいえ。死ななければ発動しませんし、死ぬ時の痛みはそのままです。
彼は何度も何度も、お腹をかっ捌かれたり、凍らされたりしながら、
銀髪のハーフエルフ(推し)を救うために頑張るんです……!」
アテナが感動で涙ぐみながら、俺のピザポテトを二枚同時に口に放り込む。
「ちょっと! それチーズが多いところ!
っていうか、その輝くん、さっきから何回死んでるの?
ほら、またチンピラに絡まれて刺されたよ!
あ、戻った。……あ、また死んだ。
これ、実況してる俺たちも同じシーン何回も見なきゃいけないの?
天界の放送事故だよ! 視聴率ダダ下がりじゃん!」
「そんなことありません!
この『次はどう攻略するのか』という試行錯誤が、視聴者の心を掴むんです!」
「……いや、絶対この子、メンタル壊れるって。
普通の高校生だよ?
俺だったら二回目で『あ、もう無理。コンビニ帰りに戻して』って泣いて頼むわ。
だいたい、なんでこの子、そんなに銀髪の女の子に執着してんの?
一回会っただけでしょ? 惚れっぽすぎない?」
「それが『運命』なんです!」
「『性癖』の間違いだろ!
よしアテナ、この輝くんが心が折れないように、俺からも『救済(嫌がらせ)』を追加しといて。
——『死んで戻るたびに、必ず鼻がムズムズして、大事なところでクシャミが出る』。
これな!
シリアスなシーンで『僕は、君を助ける……ハックシュン!!』ってなるやつ。
ギャハハ! これで絶望感マシマシだ!」
「ゼ、ゼウス様ーーー!! 感動の名シーンが台無しです!!」
アテナの絶叫とともに、輝くんがまたしても異世界で命を落とし、
光の渦の中でクシャミをしながら巻き戻っていく。
あー、面白い。
やっぱり、他人のやり直しを眺めるのは最高だね。
さて、アテナ。
次こそは、もっと『華やかな女の子』を出してよ。
ほら、最近流行りの……
『乙女ゲームの悪役に転生しちゃって、破滅フラグを折りまくる』みたいなやつ!
「……ゼウス様。それ、私の専門分野(ド真ん中)です」
「おっ、期待しちゃうよ!」
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