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『神様の暇つぶし実況:ポテチ片手にテンプレ転生者をディスり倒してみた』  作者: 虎徹


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第4話 悪役令嬢って、農業(物理)する職業だっけ?

「——私は、神である。

全知全能にして、愛と平和を司る……」


 よし、言えた。

 今日は珍しく最後まで言えたよ。

 

 よっ! 今日も今日とて全知全能、ゼウス様だよ!

 

 なんで今日は真面目かって?

 隣にいるアテナが、いつものホワイトスーツじゃなくて、

 フリフリのメイド服みたいなエプロンドレスを着て、無言の圧をかけてきてるからだよ。

 

 しかも俺のポテチを没収して、

 代わりに『ダージリンティー』と『マカロン』を出してきやがった。


「ゼウス様。本日のテーマは『乙女ゲームの世界』。

 エレガントかつ、気高いロマンスの実況となります。

 指先を油でギトギトにしてツッコむなど、言語道断ですわ」


「……キャラ変わってんぞ、お前。

 まぁいいや。で、今日の『救済対象』はどんな悲惨な死に方をしたの?

 またトラック? それとも過労死?」


「いいえ。今回の彼女は、死んでいません!」


「は?」


 アテナが優雅にタブレット(※カバーが花柄になってる)をスワイプする。

 モニターに映し出されたのは、金髪縦ロールの8歳くらいの幼女だった。


「彼女の名前は、マリアンヌ・クロス。

 クロス公爵家の令嬢ですが……お庭で転んで石に頭をぶつけた瞬間、

 前世の『女子高生だった記憶』を思い出したのです!」


「……出たよ、そのパターン!

 

 なんで異世界転生モノの記憶って、いっつも『頭部の物理ショック』で解凍されるの?

 記憶の保存形式、どうなってんの? ブラウン管テレビなの? 叩けば直る的な?」


「細かいことは気にしないでくださいませ!

 重要なのは、彼女がここが『生前プレイしていた乙女ゲームの世界』であり、

 自分が『将来、主人公をいじめて国外追放される悪役令嬢』だと気づいたことです!」


「あー、なるほどね。

 未来の『破滅フラグ』をへし折るために、今からいい子にして回避するわけだ。

 

 で? そのマリアンヌちゃんは今、何してんの?」


 モニターの中のマリアンヌ令嬢(8歳)は……。

 

 泥だらけになって、クワを振り回して畑を耕していた。


「……アテナちゃん。俺、目がおかしくなったのかな?

 公爵令嬢が、なんか『農家の長男』みたいな手つきで土いじりしてるんだけど」


「彼女は『いつ国外追放されても平民として生きていけるように』と、

 農業スキルを磨いているのです! 健気でしょう?」


「健気っていうか、ベクトルが斜め上すぎだろ!

 普通に勉強して手に職をつけるとかさぁ!

 

 あ、ちょっと待って。

 なんか後ろから、キラキラした金髪の男の子が来たよ。誰あれ」


「ゲームの本来の攻略対象、『第一王子』です。

 本来のシナリオなら、ここでマリアンヌが彼にワガママを言って嫌われるのですが……」


 画面の中で、マリアンヌ令嬢は王子に向かって、

 満面の笑みで『採れたての泥だらけのジャガイモ』を差し出した。

 

 すると王子は、なぜか顔を真っ赤にして胸を押さえている。


「ちょ、王子!! なんでときめいてんの!?

 泥付きのジャガイモ渡されただけだぞ!?

 

 『こんなに気取らない令嬢は初めてだ……!』じゃないんだよ!

 王族のチョロさ、セキュリティガバガバすぎだろ!」


「これぞ『無自覚な人たらし』!

 破滅フラグを折ろうとする行動が、逆にすべての攻略対象の好感度を爆上げしていくのです!」


「ただのバグじゃねーか! 乙女ゲームの好感度システムどうなってんの!?

 

 ほら見ろ、他の魔法使いの男の子とか、腹黒い義理の弟とか、

 さらには『本来の主人公ヒロイン』の女の子までマリアンヌを赤面して見てるぞ!

 

 完全にブラックホールじゃん。全員吸い込まれてるじゃん!」


「尊い……っ! これぞ全ルート制覇の逆ハーレム……!」


 アテナが感極まって、俺のマカロンを勝手に食べている。

 お前、今日それしかしてないな。


「よし、決めた。

 マリアンヌちゃんがこのままヌルゲーで愛されるのはシャクだから、

 俺からも『神の試練(嫌がらせ)』を追加しとくわ。

 

 ——『高飛車な笑い方(オーッホッホッホ!)をしようとすると、必ずむせて咳き込む』。

 

 これな!

 悪役令嬢の一番の見せ場を、完全なギャグシーンにしてやる!」


「ゼウス様ァァァ!! エレガントな世界観に泥を塗らないでくださいまし!!」


 アテナの悲鳴をBGMに、

 画面の中のマリアンヌは「ゴホッ、ゲホォッ!」と激しくむせて、

 王子に背中をさすられ、さらに好感度を上げていた。


 ……あれ?


 俺の嫌がらせ、逆にイチャイチャする口実になってね?

 まぁいいや。マカロン美味いし。

 

 さて、アテナ。次はどうする?

 そろそろ『追放もの』とか見たい気分なんだけど。


「……(モグモグ)……次は、勇者パーティーから荷物持ちがクビになるやつを用意していますわ」


「お前、絶対俺のマカロン二個食っただろ!」

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