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『神様の暇つぶし実況:ポテチ片手にテンプレ転生者をディスり倒してみた』  作者: 虎徹


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第10話 和同開珎をUSBポートにねじ込むような違和感

「——我は、神である。

 全知全能にして、森羅万象の理を統べ、星々の瞬きさえもその掌中に——」


 ……あー、ごめん。二桁の大台に乗った瞬間に飽きたわ。

 この定型文、もう自動音声にでも喋らせといてくんない?

 よっ! 今日も今日とて全知全能、ゼウス様だよ!

 記念すべき第10話のオトモは「のり塩味」。

 この磯の香りが、文明の衝突を感じさせるね。ポテトなのに海。これぞ異世界転生。


「ゼウス様! 節目なんですから、もう少し神々しい態度をとってください。

 ほら、今回用意した『救済対象』は、今まさに流行りの一風変わった無双系ですよ!」


 呆れ顔でモニターを操作するのは、女神アテナ。

 今日も今日とて仕事ができる風のスーツ姿だが、手元にはしっかり「のり塩」用の割り箸が用意されている。お前、それ俺のポテチを食う気満々だな?


「で、今回はどんなやつ?

 そろそろ普通の剣と魔法には食傷気味なんだけど」


「ふふん、今回は趣向を変えて『東洋の神秘』ですよ!

 前世で最強と謳われた『陰陽師』の老人が、魔法至上主義の異世界に転生して、未知の呪術で周囲を圧倒する物語です!」


 ……。


「ねぇアテナちゃん。

 その主人公、なんていう名前なの?」


「『ハル』という少年です。没落しかけの貴族の三男坊ですね」


「はい出た、安直ネーミング!

 元ネタの偉大な陰陽師から名前を半分持ってきただけだろ!

 一文字変えただけで『新しいキャラです』って言い張るの、天界の特許庁に訴えられたら一発でアウトだぞ。思考停止も甚だしいわ!」


「いいんです! 彼は魔力ゼロの落ちこぼれとして蔑まれながら、前世の知識……つまり『目に見えない精霊(式神)』や『呪符』で、エリート魔術師たちをボコボコにするんです。このギャップがたまらないんですよ!」


 画面の中では、石造りの立派な魔法学園で、金髪の取り巻きを連れたエリート学生が杖を振って火を出したり風を出したりしている。

 その対面に、一人だけ筆と墨で「お札」を量産している少年・ハルがいた。


『……ふん、魔法か。構築が甘いな。

 急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう!』


 ハルがヒラヒラと紙を投げると、虚空から巨大な水の龍が顕現し、火を出していたエリート学生を校舎ごと飲み込んだ。


「おい待てアテナ!!

 ビジュアルのミスマッチがひどすぎるだろ!

 重厚な西洋建築の中で、漢字がびっしり書かれたお札が舞ってるの、フォントの互換性がバグったサイトを見てる気分なんだけど!

 これ、USB-Aのポートに無理やり和同開珎をねじ込んでるようなもんだぞ。接触不良どころか回路がショートするわ!」


「それが『異世界の理を超越した力』という演出なんです!」


「演出っつーか、ただの不法投棄だろ!

 あのお札、投げた後どうすんの? 誰が片付けるの?

 学園の清掃員が『また漢字が書かれたゴミが落ちてる……』って泣きながら拾うハメになるんだぞ。エコじゃないわー」


『……僕の式神に勝てると思っているのかい?』


 画面の中では、ハルが何食わぬ顔で伝説級の妖怪を召喚し、西洋のドラゴンを一方的にデコピンで沈めている。

 その横で、ハーフエルフの美少女たちが「ハル様、素敵……!」と頬を染めている。


「……あー、納得いかねぇ。

 魔法を『非効率』とか言っちゃうあたり、前世のジジイ特有の嫌味が隠せてねーんだよ。

 よし、この自称・最強陰陽師に『神のスパイス(嫌がらせ)』をプレゼントしてやる」


「ゼウス様! 彼のクールなイメージを壊さないでください!」


「——『お札を投げるたびに、必ず紙の端っこで指の間を「ピッ」って切る呪い』。

 これな!」


「地味に痛いやつーーー!!」


 画面の中で、キメ顔で追加のお札を取り出そうとしたハルが、突如「……っ!?」と顔を歪めた。


『……痛っ。指を……。

 (ペロッ)……くっ、これしきの痛み……(ピッ)ああっ、また切った! 逆の手も!』


「ギャハハハ!

 最強の陰陽師が、戦うたびにお札の角に怯えてやがる!

 指先を赤く腫らして、半泣きで呪文を唱えても威厳ゼロだぞ。

 絆創膏だらけの陰陽師とか、締まらねーことこの上なし!」


「ひどいです! 彼の『狡猾で最強』なイメージが、ただの『工作が下手な小学生』みたいになっちゃいました!」


 アテナの悲鳴を聞きながら、俺はのり塩味のポテチを口に放り込む。

 うん、磯の香りと陰陽術。相性は最悪だけど、やっぱポテチはうまい。


「さて、アテナ。

 次はもっと『変態的』なやつが見たいな。

 ほら、知識欲が強すぎて、見た目はショタなのに中身がヤバい魔術オタクみたいなやつ」


「……(サクッ)……よく分かりましたね。

 次は、高すぎる魔力と知識欲のせいで、周囲をドン引きさせる『第七番目の王子様』を用意しています。

 自分自身に魔術をかけるのも厭わない、あの魔術変態くんですよ」


「おっ、いいじゃん。

 あの魔術愛(異常行動)が加速しすぎたガキ、俺がたっぷりローストしてやるよ。

 アテナ、次はポテチを箱買いしてこい。徹夜で実況だ!」


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