闇の少年、殺神魂
今回は長いです
数年前の懐かしい記憶が、魂の頭に浮かぶ。
敵になってしまった、かつての幼馴染。
自分に笑いかけてきた、光の少女の姿が…。
「命…」
だが、その記憶を、魂は振り払った。
敵になってしまったからには、もう関係ないのだ。
魂は、深い森の中を歩いていた。
青と紫の武士の服装、額には、闇の印のついた装備、
『悪魔のツバサ』がある。
突然、魂は立ち止まった。
前方から、5、6人のグループがやってくるのを感じたのである。
彼らは、山賊だった。
魂が足を止めたのを見て、山賊たちも止まり、
目の前の少年を、舌なめずりしながら見つめた。
山賊のボスであろう男は、ニヤリと笑って
「黙って武器を置いて、手を上げな」
その隣の、体の大きい奴は、電卓を取り出し、
「あの武器…レアモンですよ。しかも、あの娘も可愛いんで、
宿場町で奴隷として売れば、金が手に入りますぜ。」
と、興奮している。
魂の髪は長く、後ろで束ねているため、
盗賊共は、魂が女の子だと勘違いしたようだ。
「勘違いするな、男子だ」
そう呟いた魂は、腰にさしていた刀を抜き、地面に突き立てる。
途端に、邪悪な力が波動となって地面を伝わり、山賊共に直撃した。
地の底から生えてきた邪の花のツルに巻きつかれ、山賊たちはその場で動けなくなった。
「ぎゃあっ!なんだこれは!!」 「い、痛いっ!体に食い込む!!」
パニック状態の山賊共は叫び声を上げていた。
魂が刀で、一人を斬るまでは。
「ああっ!」 その言葉を言い終わらぬうちに、また一人倒れた。
魂は黒い風を見に纏い、走り出した。
『シュッ』という音と共に、『ドサッ』という音が響いた。
早いもので、3秒の後には、ボス以外は一人残らず、死んでいた。
最後に残ったボスは、震えながら呟く。
「す、すまなかった…。何でも…す、するから…た、助けて…ください…」
魂は一言。 「知るか」 一気に刀を振り下ろした。
盗賊全員の死を確認すると、刀をしまって、魂は去って行った。
数時間後、旅人が深い森の中で見たのは…
血の海の中に横たわる、6人分の死体だった。
読んでいただき、ありがとうございました!




