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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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魔方陣を調べる

塔の魔法陣を調べる

塔の基礎部分に近づくと、地面に大きな魔法陣の痕跡が残っていた。

石畳の隙間から、色褪せた光の線がわずかに浮かび上がっている。完全には機能していないが、弱い魔力の残滓がまだ脈打っていた。

エルが魔法陣の中心に跪き、手をかざして静かに調べ始める。

「これは、循環型の魔法陣です。かつては複数の結晶から魔力を集め、塔全体に供給していたようです」

魔法陣の状態

構造: 中心から放射状に広がる紋様。胸を介した魔力伝達を模した簡略的なデザインが組み込まれている。

残滓: 弱いが、不規則に脈打っている。結晶の破片と呼応している様子。

機能: 現在はほぼ停止。ただし、強い魔力を注げば一時的に反応する可能性がある。

危険性: 低い。ただし、無理に活性化させると魔力の乱れが周囲に広がる恐れがある。

リナが周囲を警戒しながら言う。

「中に入る前に、これ以上調べた方がいい?」

セラが盾を構え、少し緊張した表情で待つ。

エルが俺の方を向き、自分の胸に手を当てた。

「勇者様の魔力で、軽く反応を見てみましょう。私の胸を通じて、安全な範囲で調べられます」

俺がエルの胸に手を置くと、魔法陣の光がわずかに強くなった。

塔の魔法陣は、過去の循環の仕組みを静かに残していた。

(続く)

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