ギルドに報告する
ギルドに報告する
四人は紫がかった小型ゴブリンを慎重にギルドの職員に引き渡し、自分たちはギルド会館へ戻った。
カウンターにはミリアが待っていた。白いブラウスの胸元が透け、こちらに気づくとすぐに身を乗り出してくる。
「お帰りなさい。珍しい魔物、確認できましたか?」
リナが息を弾ませながら報告する。
「うん。小型で紫がかったゴブリンだった。攻撃性は低くて、逃げ回るだけ。魔力の反応は強かったけど、殲滅はしなかったよ」
ミリアが真剣な表情で頷く。
「それは正しい判断です。攻撃性の低い個体を無理に倒すと、魔力の乱れを招くことがあります。捕獲して調査に回したのは、ギルドとしても助かります」
彼女は自分の胸をカウンターに乗せ、透けたブラウス越しに俺の方へ差し出した。
「報告の確認も兼ねて、魔力の状態を見させてください。特殊な魔力に触れたあとだと、少し流れが変わっている可能性があります」
俺が掌を乗せると、ミリアが小さく息を吐き、目を細める。
「……わずかに異質な魔力が残っていますが、全体的には安定しています。勇者様のパーティの循環が、しっかりフィルタになっているようですね」
セラが安堵したように息を吐き、エルは静かに頷いた。
ミリアが柔らかく微笑む。
「良い報告でした。この個体の調査結果は、後ほど共有します。お疲れ様でした」
四人は無事にギルドへ報告を終え、カウンター越しのミリアの胸が、朝の光の中で静かに揺れていた。
珍しい魔物との遭遇は、こうして一度の報告として落ち着いた。
(続く)




