ミリアさんとの関係性深化
ミリアさんとの関係性深化
ミリアは俺の手を自分の胸から離さず、少し声のトーンを落として続けた。
「……勇者様のパーティ、ギルドに来てからまだ日が浅いですが、すでに連携がとても良いですね。他の冒険者たちとは、少し違う感じがします」
彼女の茶色の瞳が、カウンター越しに俺を真っ直ぐ見つめる。胸が掌の中でゆっくりと熱を帯び、先端がよりはっきりと硬くなっていた。
「私、受付として多くのパーティを見てきましたけど、勇者様たちみたいに、魔力の循環を自然にできている人たちは少ないんです。特に……勇者様の手は、触れているだけで相手の魔力を安定させる力があるように感じます」
リナが横で小さく口笛を吹く。
「ミリアさん、勇者様のこと気に入っちゃった?」
ミリアは照れる様子もなく、むしろ静かに微笑んだ。
「仕事の話です。でも……正直に言うと、勇者様に触れられると、私の魔力感知がとてもクリアになるんです。他の冒険者のときより、詳しく状態が読める。それは、受付としてとてもありがたいことです」
セラが顔を赤らめて視線を逸らし、エルは静かに様子を見守っている。
ミリアは俺の手をさらに自分の胸に押しつけ、柔らかく言った。
「これからも、このギルドを利用してください。私の胸で、いつでも魔力の確認をします。勇者様のパーティが、もっと強く、もっと安定するように……私も、できる限り協力したいんです」
彼女の声は穏やかだが、どこか熱を帯びていた。
カウンター越しに、ミリアと俺の距離が、仕事の枠を少しだけ超えて近づいていく。
関係性は、魔力の循環とともに、静かに深まろうとしていた。
(続く)




