↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/237

宿屋の雰囲気

宿屋の雰囲気(さらに詳しく)

宿屋の一階は、木の温もりとランプの光に満ちていた。

カウンターの表面は使い込まれた木目が浮き、マリアの薄いシャツの胸がそこに乗るたびに、柔らかな影が落ちる。空気にはわずかに夕食の残り香と、木の香りが混ざっていた。外から聞こえる街のざわめきは遠く、扉を閉めると一気に静かになる。

階段を上るとき、木の段が体重で軽く軋んだ。二階の廊下はランプが等間隔に灯され、壁に柔らかい光の輪を作っている。部屋の扉を開けると、中はさらに落ち着いた空気だった。

大きなベッドのシーツは清潔で、少しひんやりとしている。テーブルの上には水の入った瓶と、二つの空の杯が置かれていた。窓は少し開いていて、夜の冷たい風がカーテンをわずかに揺らす。風が通るたびに、ランプの炎が小さく揺れ、部屋の影がゆっくりと動いた。

リナが装備を外す音、セラが鎧を床に置く金属の軽い音、エルがローブを畳む布の音が、静かな部屋に小さく響く。誰も大きな声を出さず、ただそれぞれの動きが自然と魔力の循環へと向かっていた。

ランプの光は四人の肌を暖色に染め、透けた布や素肌の胸に柔らかい陰影を作る。外の夜は暗く静かで、部屋の中だけが密やかに熱を帯び始めていた。

宿屋の雰囲気は、戦いの余韻を溶かすように穏やかで、それでいて四人の距離を自然と近づけるものだった。

(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。