マリアの魔力感知の仕組み
マリアの魔力感知の仕組み
宿屋のカウンターで、マリアが自分の胸に俺の手を置いたまま、静かに説明を始めた。
「私の魔力感知は、この胸を通じて行っています。宿屋の女主人として、多くの冒険者の魔力状態を短時間で確認できるように、少し特殊な訓練を受けているんです」
彼女は透けたシャツ越しに乳房を軽く押さえた。先端が指に当たり、淡い色が浮かぶ。
「仕組みはこうです。
まず、私の胸に魔力の感知陣が宿っています。これはギルドの受付とも似ていますが、宿屋の場合は『休息と回復』に特化しています。冒険者の方が私の胸に触れると、相手の体内の魔力の流れが、私の胸を通じて伝わってくるのです」
リナが興味深そうに聞く。
「触られただけでわかるの?」
「はい。魔力の量、乱れ具合、疲労の度合いまで、胸の感触と熱の変化で判断できます。例えば、勇者が森で少し緊張していた場合、魔力の流れがわずかに速くなります。それを私の胸が受け取ると、内側がじんわりと熱くなるんです」
マリアは俺の手を自分の胸にさらに押しつけ、ゆっくりと揉ませた。
「今も感じています。勇者様の魔力は安定していて、大きな乱れはありません。ただ、パーティの女性たちと循環したばかりなので、少しずつ熱が残っていますね。これが、私の感知です」
エルが静かに頷く。
「宿屋の感知は、ギルドより柔らかく、回復寄りなんですね」
「そうです。戦闘向きではなく、休息前の最終確認に向いています。もし魔力が大きく乱れていれば、私の胸が強く脈打ち、忠告することができます」
セラが小さく呟いた。
「……だから、こんなに自然に胸を差し出すんですね」
マリアはにっこりと笑う。
「この世界では、胸が一番魔力を感知しやすい部位ですから。隠していては、宿屋の仕事が務まりません」
彼女の透けた胸は、俺の掌の中で静かに熱を帯び続けていた。
魔力感知は、マリアにとって日常の、そして最も確実な手段だった。
(続く)




