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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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ギルドの試験を受ける

ギルドのランクアップ試験

翌日、四人はフェアリーとともにギルドの訓練場に立った。

教官の女性騎士が半透明の胸当てを揺らしながら告げる。

「ランクアップ試験を開始します。オーク三体とゴブリン五体を、七分以内に循環を維持したまま倒してください」

エリアに魔物が出現する。最初は順調だった。セラが前で盾を構え、俺が胸に触れて防御を補充。リナが加速で側面を削り、エルがフェアリーの光を受けて魔法を放つ。

しかし中盤、オークの一体が予想より重い一撃を連続で放ってきた。セラの盾が衝撃に揺れ、魔力の補充が一瞬遅れる。ゴブリンが隙間を突こうとし、連携に小さな乱れが生じた。

「くっ……!」

セラが歯を食いしばる。俺はすぐに彼女の胸に手を強く押し戻し、防御魔力を厚く再補充した。リナが危険な位置にいたゴブリンを素早く処理し、エルがフェアリーの浄化を最大限に活かして足元を拘束する。

苦しい時間はあったが、循環を完全に崩すことはなかった。最後のオークを、セラの盾と俺の剣、リナの追撃で仕留めたとき、制限時間はまだ一分近く残っていた。

教官が大きく頷く。

「合格です。中盤で少し乱れましたが、すぐに立て直しました。循環の安定性と判断力、十分です」

ミリアが訓練場の端から嬉しそうに胸を揺らして拍手をしていた。

ランクアップ試験は、少しの苦戦を経て、無事に合格した。


ランクアップ後の新たな任務

試験に合格したあと、ミリアが新しい依頼書をいくつか差し出した。

「ランクが上がったことで、これまでより難易度の高い任務が受けられるようになります」

新たな任務の例

北の深部丘陵の大型オーク討伐

通常より大型のオークが出現するエリアの討伐。報酬は従来の1.8倍程度。循環の安定性が特に問われる。

東の古い大遺跡の本調査

以前の予備調査より規模の大きい遺跡の内部調査。魔力装置の詳細確認と、残滓の活性化リスクの評価。情報価値が非常に高い。

街道の夜間巡回強化

夜襲対策としての夜間巡回。複数箇所を回るため、持久力と循環の維持が重要。

希少種の保護移送任務

発見された希少種(フェアリーや特殊ゴブリンなど)を、安全にギルドの保護施設まで移送する。戦闘より判断と安定性が評価される。

ギルド直轄の護衛任務(中距離)

重要な商人や研究者の中距離移動を護衛。確実に戦闘が発生し、失敗が許されない内容。

ミリアが自分の胸を軽く押さえながら微笑む。

「どれも、今のパーティの実力なら挑戦できるものです。焦らず、興味のあるものから受けてください。循環評価が高い分、報酬も良くなっています」

ランクアップにより、四人の前に新たな任務の幅が広がっていた。

(続く)

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