鉱石採取
鉱石採取地点でノルマ超過、そして夕暮れの森へ
丘陵の鉱石採取地点に着くと、四人は順調に作業を進めた。
岩場の表面に質の良い灰色の鉱石が豊富にあり、リナとセラが丁寧に掘り出す。エルが質を確認しながら袋に収め、フェアリーが周囲の魔力を穏やかに整えていた。気づけば規定数を大きく超え、袋がしっかりと膨らんでいる。
「たくさん取れたね。これで報酬も良くなりそう」
リナが嬉しそうに言う。
採取を終えて帰路につくと、日が傾き、道は夕暮れの森に差しかかった。木々の影が長く伸び、空気がひんやりと冷えてくる。オレンジ色の光が葉の隙間から差し込み、森全体が暖かい色に染まっていた。
フェアリーの光が、薄暗くなる森の中でよりはっきりと見える。エルが静かに感知を続けながら言った。
「今のところ、大きな反応はありません。ただ、夕暮れになると魔物が活発になる時間帯です。警戒は緩めずに」
四人はノルマを大きく超えた鉱石を抱え、夕暮れの森の道を慎重に歩き始めた。
採取の成功の余韻と、夕暮れの静けさが、帰路を包んでいた。
魔物が出現
夕暮れの森の道を歩いていると、左右の茂みから低い唸り声が聞こえてきた。
ゴブリンが六匹と、小型の森狼が二匹。夕暮れの薄暗さに紛れて、こちらを取り囲むように現れた。武器を構え、飢えたような目で近づいてくる。
「来ました」
セラが即座に前へ出て盾を構える。俺は彼女の胸に手を置き、防御魔力を補充した。リナが加速魔力を受け取り、側面のゴブリンへ斬り込む。エルがフェアリーの浄化光を受けながら、魔法で狼の足元を灼いた。
夕暮れの森の中で、剣の光とフェアリーの淡い輝きが交錯する。
戦闘が、再び始まろうとしていた。
(続く)




