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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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フェアリーの反応

フェアリーの反応(詳細)

遺跡の魔力装置に近づいたとき、ルミナ・フェアリーの反応はこれまでとは明らかに違っていた。

普段は四人の胸の近くを穏やかに舞っているフェアリーが、装置の核に近づくと光を強くした。半透明の翼が細かく震え、体全体が淡い青白い光に包まれる。胸元の薄い光の衣がより透け、内部の魔力の脈動がはっきりと見えるようになった。

エルが静かに観察する。

「……フェアリーが、装置の残滓に共鳴しています。浄化能力が自動的に働いているようです」

フェアリーは核の周囲をゆっくりと回り、乱れた残滓の魔力を小さな光の粒子として吸い取っていく。吸い取った魔力は彼女の体内で穏やかな光に変換され、再び周囲に放出された。装置の魔法陣の溝が、一瞬だけ淡く浮かび上がる。

しかしフェアリーは無理に活性化させようとはせず、一定の距離を保ったまま浄化を続けた。四人が近づくと、彼女はすぐに胸の近くに戻り、安心したように光を弱める。

「危険な反応ではありません。むしろ、残滓を安定させようとしているようです。フェアリーにとって、この装置は『懐かしい』ものなのかもしれません」

リナが興味深そうに覗き込む。

「フェアリー、装置のこと気に入ってるみたいだね」

セラが少し心配そうに見守る中、フェアリーの光は次第に穏やかな脈動に戻っていった。

遺跡の魔力装置に対するフェアリーの反応は、警戒ではなく、静かな共鳴と浄化の意志を示していた。

(続く)

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