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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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探索の続き

探索の続き

最上階の魔法陣の前で、エルがさらに詳しく調べ始めた。

「この陣は、複数の結晶から魔力を集めて塔全体に分配する仕組みだったようです。今は中心の結晶が失われているため、残滓が不規則に渦を巻いています」

リナが周囲の壁を調べ、隠し棚のようなものを発見した。中には、古い記録の紙片と、小さな魔力安定の護符が入っている。

「これ、まだ使えそうだよ。持って帰ろう」

セラが展望台の縁から外を見下ろし、少し緊張した表情で言う。

「周囲に魔物の姿は見えませんが、魔力の乱れが外に漏れ始めている気がします。長くは留まれません」

俺がエルの胸に手を置き、魔力を安定させると、魔法陣の光が一時的に整った。エルが小さく息を吐き、感知をクリアにする。

「……はい。危険な活性化は起きていません。ただし、これ以上刺激を与えると、残滓が暴れる可能性があります。調査としては、十分です」

四人は記録と護符、結晶の破片を慎重に回収し、塔を下り始めた。

階段を降りながら、リナが振り返る。

「なかなか面白かったね。ギルドに報告したら、ミリアさんも興味持ちそう」

塔の内部探索は、静かな発見とともに終わりを迎えようとしていた。

(続く)

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