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6話 お誕生日

「おじさーん! 私の誕生日会するって~!」

 バンっと部屋から庭への扉を開ける。ここは教会。迷える子羊達…と言っても、今この教会に居る迷える子羊は私だけだけど…。なんか思ってたら恥ずかしいな。

 この教会は、村から少し離れている為、礼拝堂とは別にシスター達と一緒に暮らす家がある。木造2階建ての屋根裏付! 何でもここは、この庭師のおじさんがリフォームしたとか…。すげぇ。

 私の部屋は2階の角部屋で、机とベット。真ん中にはラグを引いてる。後、姿見もあるよ! 簡素でシンプルな部屋だけど、1人にしては十分すぎる程の広さだ。 ぶっちゃけ物あってもちょっと邪魔だし…。そー言えば、この世界に来て物欲がなくなったなぁ。あ、でもそろそろ服が欲しいんだよなぁ。今来ているのは、シンプルな茶色のワンピースだ。大丈夫! 襟とか袖にレースがあしらわれてる!! 可愛いよんだけど、小さくなったんだよ。私、成長期だし、お金かかるんだよなぁ…。はぁ。

 服は、こんな田舎じゃ中々入って来ないし、そもそも生地も手に入りにくいから、シスター達が偶に遠くの町に行った時に流行りの服を村の子供の分と一緒に買って来てくれる。

「袖短くなって…ついに七分丈ぐらいに…っは! これ、イケるんじゃ?」

 元から七分丈です! って言う顔しとけば…い、いや、この世界に七分丈とかの概念ある?? まぁ、そろそろ、私の服は洗って誰かのお下がりになるな。って、そんな事よりも…おじさんはっと…。当たりを見渡すと、開けた場所の一画にしゃがんでいる大柄の男性が土いじりをしていた。

「おじさーん!」

「あれ? オペラ。…もしかして?」

 気まずそうに言うおじさん。おじさんは、この世界で珍しく()()が使えない。その事で昔色々言われたらしい。ただ、肉弾戦は凄い強い。だから神父様とシスターから“筋肉ゴリラ”と言われているのをよく聞く。口が悪いよ? っと注意されてた。

 後、街には小さいけど”ギルト”がある。その人達にも、偶に稽古とかつけてる時に言われてるし…。着やせするタイプなんだろう。作業服…茶色のつなぎ着ている時は遠くから見たら細身に見えるんだけど…近くで見ると、結構パツパツなんだよなぁ。服が悲鳴上げてそうなんだよ。近所の奥様方からはとても人気があり偶に、良い人は居ないのかと聞かれます。

 見た目もおじ様感が凄いからなぁ。グレーの髪に青錆色の優しい瞳だもん。そりゃ人気にもなるわ! 後、大人の色気があるらしい。ギルトの受付のお姉さんが言ってた。

「んー。じかーん!」

 笑って隣に座ると謝りながらも土いじりを少しして、立ち上がる。あ、そーだ。

「おじさん。」

「ん?」

 いつの間にか準備をしていた綺麗な薔薇の花束…告白でもするんか?

「1人増えたよ。」

「お友達かい? 珍しいね。オペラが連れてくるなんて。」

「ぁーう、うん。まぁね。」

 痛いと事を付かれた。

「そうか。良かったよ。オペラ」

「あ、はははは…。」

 ごめん、おじさん。友達じゃないんだ…。なんて言えばいいのか分からないけど、友達…ではなく、師匠と弟子になりました…。

「…ぁ!」

「ん? どうかした?」

「え、あ、ううん! 何でもないよ! それよりも早く行こう! 皆を待たせてるし!」

 やばい。友達って言うか、私の師匠になりました! って言うの忘れてたぁぁぁぁ!! いや。待てよ? これ、下手に言うよりもう“友達”って事にした方がいいのでは!? そ、そうだよね?? だって、私まだ“魔法”使えないし? 使えるかもって感じだし…。うん。下手に話して、墓穴を掘るよりいいよね…。なんか、顔に出やすいらしいし…。

「オペラ? 行くよ。」

「え、あ…あ、うん! 行く!」

 薔薇の花束を持ちながら、待っててくれる。くっ! めっちゃ似合うな。つなぎ姿なのに…紳士だわ。後、隣歩いたら分かるんだけど…細身で着やせタイプなのに、がっしりしてるんだよね。私も一緒に朝のトレーニングって言ってもランニングをしているわけですが…やっぱり強いんだよなぁ…。

「えーっと、その薔薇の花束どうするの?」

「ああ、これはね。取り敢えず、今日の誕生日会の彩に一役買ってもらうつもりだよ。リビングルームだったよね。」

「え、あ、う…あっ!?」

 そう言えば、私、イオの紹介をしたのって…玄関では?? 帰り道でどう紹介するから悩んでたら扉開けたら2人に会っちゃたんだ…。いや、だって、扉開けたら“こんにちは”だよ? そうして、そのまま放置…い、いや、2人が案内するって言ってたからいいのか?? は…よ、良かったなぁ…。

「どうかした?」

「え、あ…ううん! 大丈夫! 勘違いだった。」

 食堂に行く道を2人で歩きながら、おじさんが思い出したように私に問いかける。

「勘違い? …そう言えば、オペラのお友達はなんて言う名前なんだい?」

「ん? ヴィオラ様って言う男の人だよ。」

「ヴィオラ…? ()()()()()()()()()()()()()……様か?」

「うん。知ってるの?」

 え? やっぱり、イオって有名人なの? なんか、シスターも神父様もなんかこう…何とも言えない雰囲気出てたから…。やっぱり…お貴族様って有名なのか。いや、でも、そうだよね? 冷静に考えると、攻略対象様だもんね?? だよね!? なのに、本人は、私に結婚を前提に婚約してきたんだけど?? しかも、多分、師匠になります…。コレ、やっぱりやめる! って拒絶してもいいもんなのかなぁ…。駄目かなぁ…。

「……うーん。そうだね。上流階級の方だね。オペラは知らないと思うけど。平たく言えば貴族様だね。……その中では、まだマシな方なのだけど。」

「へ…へぇ~。そ、そのえーっと…。」

 何にも言えねぇ~。マシって何?? 何かあるの!? どういっても、なんかもう遅い気がする!! ああああ~。おじさんが“こう”って事は、シスターも神父様も、きっと…ああ、胃が痛くなってきた。私の誕生日なのに!? え、コレ私が、場を持たせるの?? 6歳には荷が重いんだけど!? い、いや、

 まだ…まだ、大丈夫だ! きっと! うん! だって、名前だけだもの! そう! わずかな希望に縋りながら、私は目の前にある食堂の扉に手をかけて扉を開けた。そんな私の希望は、早々と砕け散った…。


「ぉ、ふ…ぅぅ。」

 扉の先は、極寒の地でした。なんかブリザード吹いてない?? 怖いんだけど…。

 あはははは…。うふふふふ…っと、テーブルを挟みながらシスターとイオが笑顔で雑談していた。神父様は…あーお茶入れてる…。

「お、来たか?」

「イ、じゃなくて…ヴィオラ、さ…ひぃ!」

 名前を呼んだだけで、すっごい雰囲気重くするじゃん! い、だって、なんか…その!

「ちょっと! オペラの事怖がらせないで。追い出すわよ!」

 クソ野郎。ボソリと呟くシスター。シスター! 口が悪くなってるよ!?

「悪い悪い。少し強かったか?」

 笑って私の前に来たイオは恭しく私の手をとり椅子に座らせる。お、王子様じゃん!?

「…いや~。ていうか、シスターと知り合いなの?」

 知りたい? 私の問いかけにニヤリとするイオ。何故そこでニヤける? 気にはなるけど言いたくないんだった別に…。

「おい。…んで、そんな苦虫嚙みつぶしたような顔してんだよ。」

「……ぁーうん。気には、その、なるよ?」

「おい。そこは即答しろよ。」

「いやー。なんて言うか…雰囲気が…ね? もうさぁ。」

「雰囲気?」

 首を傾げながら私を見るイオ…。分かってるよね!? もしかして気が付いてない?? 嘘だろ!? え? すごいよ!? ねぇ! シスターと神父様とおじさんも! え!? 殺気…というか殺意がビンビンだよ!? イオに向ってるんだけど!? え、う、嘘…鈍感なの? それとも気が付いての敢えての無視? ど、どっちだ??

「ヴィオラ。」

やんわりと、止める神父様。

「はいはい。」

「オペラ。僕等は、ヴィオラとはかなり古くから知っていたんだ。面識は、一応あったんだ。まぁ、会話らしい会話はしたことが無くい。お互い、相手の事を一方的に知ってるはいた…それだけだったんだ。」

「へぇー。」

「まぁ、話すようになったのは、ここ2年ぐらいかな?」

「け、結構最近なんだね?」

「まぁ、俺は貴族だし、アニス達は教会に属する前は“聖騎士”だったし。関わる事ってあんまねぇーんだよ。」

 教会も貴族も派閥あるからなぁ…。今の教会なんて王族でも第2王子派だし、俺等は第1王子派なんだよ。あ、でも、第1も第2王子も仲は良好なんだよ。大人だけが仲悪いんだよ。

「…ぇええ。へー。」

 なんで話すの??

「んで、強固にする為に、わざわざ俺の義妹と第1王子を婚姻させるらしいんだよ。教会側はそっちで用意した聖女様と第2王子との結婚をさせる気なんだよなぁ。アイツ等まだ、10歳だぜ?」

 可愛そうだよなぁ…。言いながら神父様に出されたお茶を優雅に飲みながら話すイオ。

「…へ、へぇ~」

 何で言ったの? 相槌も適当になるんだけど? てか、ちょっと聞き捨てならない事話してたけど…え? なんで話したの?? 

 いや……そう言えば、友達がなんか言ってたなぁ。名前と顔出てこないけど!! 王子様同士って普通は仲は悪いのが定番なんだけど! このゲームはね! 仲はむしろ良好なんだよ! 第1王子は、容姿端麗に頭脳明晰! 金色の髪に漆黒の夜を思わせる黒い髪。少し体が弱いんだけど! その分魔法に優れてるの! 第2王子は、同じ金色の髪と青空を連想させる青い瞳の美形。文武に長けていて、魔法よりも剣を扱う才能があるの! 後! コレは萌えポイントよ! 第1王子よりも身体が大きくて、強い! いつも支えてるのよ! 横に並ぶと絵になるの! それで、一部の腐なるお姉様方々が盛り上がってる! っと友達が力説していた。ふっ…要らねぇ! 要らねぇー情報しか思い出せない!! いや、何!? きっと重要だよね!? あああ~この期に及んでも名前も顔も思い出せない!!



「そう。()()は居るのね。」

シスターの固い声で言う。

「そりゃな。聖女は国のシンボルだ。居ないなんて有り得ないだろ?」

「相変わらずだね。」

 ほのぼの言う神父様。お、おう…なんかいきなり話出したんだけど、聖女って1人じゃないんだ…この世界では。ってそんなにたくさんの聖女様が居るの?? まさか! 聖女って脇役なの!? えぇ~この世界ってマジでどう言う世界なの!? グルグル考えている私の隣で音が鳴る。


 パンッ


「3人共。今日は()()()かな?」

 そう、今まで静観していたおじさんが私の肩を叩く。

「っ…悪い。」

 気が付いた様に私に向って頭を下げるイオに慌てて口を開く前に、シスターと神父様にも謝られた。

「そ、そうよね! ごめんなさい!」

「私も済まないね。つい…話し込んでしまったね。」

 いやいやいや…平気です! って言う思いで口を開く。

「大丈夫です! そんな事より、シスターが準備してくれたご飯食べたい!」

「そうね! 温めてくるわ!」

「なら、お手伝いを!」

「大丈夫よ! 貴方は本日の主役よ! 待ってて!」

そう言うと、台所へ行ってしまった。

「あ、なら俺からの“プレゼント”受け取って欲しい。」

「プレゼント?」

 あれ? さっきは無いって言ってなかった? そう言う前に何もない空間から大き目の袋を出して私に渡す。その空間って何? 魔法? 魔法なの!?

「空けて。」

「う、うん。」

 袋に手を入れると、触り心地がいい素材が手に触れた。そのまま袋から出すと、白いレースのワンピースが出て来た。広げて見ると、白いワンピースに可愛らしい花柄のレースがワンピース全体にあしらわれていた。ウエストと袖は絞られているが苦しくない様にゴム素材…だ! え、袖の部分はゴム素材って分からない様にリボンになってる!

「お、おお。可愛い、え? 可愛い!」

「…だろう。最近こっちで流行ってるんだよ。略して! “ラクして綺麗”って言ってた。」

「へぇ~。」

 楽して綺麗とか、めっちゃいい! どんなに可愛い恰好したくても! しんどい時はしんどいもん! 朝とかね! でも! 好きな人や異性にはだらしない恰好は見せられないとか思ってる時とかにいいよなぁ。コレ作った人は分かってる!!

「まぁ、作った本人は“部屋着”で作成してたらしいんだけど…。」

「あー。わかる~。楽したいもんなぁ。」

「確かに、アニスも言っていたよ。」

「シスターも?」

 意外だなぁ…いつもきっちりしてるのに…。今も、首元までボタン絞めてるし、袖も多分スカートの中もドロワーズもちゃんと履いてるんだろうなぁ。7分丈とかを。

「勿論、僕も楽したいよ。いつもシルバーの事は羨ましいと思っているんだ。」

 いいながら、おじさんを見る神父様に対してにこやかなおじさん。これは、もしかして、結構だらしないのかシスターって…。いや、うん。聞かなかった事にしよう。

「えーっと、コレは貰ってもいいの? イオ」

「勿論! その為に()()()()()から。」

「へぇ、凄ぃ…え?」

 笑って頷くイオ…と、見ていた服…え? い、今なんて言った? 流しそうになったけど…え? お、おお?? 聞き間違い…?

「ん?」

「ごめん、この服…を」

「うん。」

「…作ってくれたの?」

「そりゃ、なぁ?」

 この世界では、手作りプレゼントって普通なのか。にしても、すげぇ…。これいい生地使ってる…。触り心地めちゃくちゃいいんだけど…でも、何だろう…なーんか服から、何とも言えない念みたいなのを感じる。嫌な感じではないんだけど。魔法でも掛かってる?

「そう…凄いね。あのさ、えーっと。」

「悪い…もしかして、迷惑だったか?」

 眉を下げながら、私に不安そうな顔するイオ。

「…へ…い、いや!? んな訳ないじゃん! 凄すぎて! 買ったのかと思って!」

 嬉しいよ! でも、この服に“魔法”掛けてる? って、すっごい聞きにくいし、言いにくい! うう…誕生日プレゼントに洋服貰ったら普通に嬉しいよ! 

「なら良かった。」

「…はは。」

 はぁ。っと、心の中で息を吐いて落ち着く姿を見ながら私は思った。何で私のサイズ知ってるの?? いや、まだ、着てないけど! 合わせたらなんかピッタリな気がするんだけど…。えーっと気のせい…気のせいだよね!? 出会って初めて…多分! の私に、手作りプレゼント…服を送るのは結構アレの様な気がするけど…まぁ、うーん。チラっとイオを見ると嬉しそうなので、良いかな? と思う事にした。細かい事は気にしない! うん!


「取り敢えず、オペラは貰ったその服を着てみてはどうかな? 着替える時間はあると思うよ。」

ふむ。確かに…着てはみたいかなぁ。ジッ服を見てからイオを見る。 

「うーん、イオ。着て来ていいかな?」

「もっちろん! 着せて見せてくれ!」

「うん!」

 そのまま部屋に着替え向かおうとする私に声を掛ける。

「あ、忘れてた。はいこれ。」

 渡された袋を見ると、なんか沢山入ってない? そのまま部屋を出て、廊下を歩きながら、渡された袋の中身を見ると小物が入っていた。

「お、おお。なんか色々入ってる? これも作ったり」

 いや、そんな事…いや~あるか。 服作ってるもんなぁ。階段を上げり部屋の中に入り、袋を机の上に置き、服はベットの上に置く。

「うわぁぁ。すげぇ、何? このクオリティーは。」

 改めて見ても、思う。手作業で、このクオリティーなの? え? てか、手縫い?? うわぁ、細か! ミシン目みたいな均等なんだけど…。ミシンあるのか? は? い、いや、魔法? 魔法なら納得だ。うん! 光沢のある白の生地。袖口には小さな花柄レース。スカートの裾は袖口と同じ柄の大き目なレースとフリルが付いていた。うん。可愛いな。コレ、似合うか?

「いや、似合う! だって、私主人公だし!」

 そう! 主人公だからきっと、似合う! 何でも! 例え、クソダサくても、なんかあれでしょう?? 主人公補正とかで何とかなるんでしょう! たぶん! なんか、悲しくなってきたな。取り敢えず、着るか。

「やっば。服可愛い!! …わ、私、似合ってる?? あ、ウエストはゴムだから、確かに楽だ。」

 やばい。分からん! 楽って事しか分からん! 後、軽い! ずっと、無難な服着て来たし、まあ、確かに? 前世では、この手の洋服も偶に着てた…。着てけど! 私の髪の色と合う?

 鏡の前には、膝丈の白いワンピースを纏っている私の姿。後ろ姿も可愛い真っ白いバックリボン。うん。可愛い。くぅぅぅ可愛い! でも、

「私の髪、真っ黒なんだけど…いや、うーん。小物も付けるか!」

 考えても仕方ない。机の上にある袋の中身を出す。

「ま、マジか」

 袋の中身は、ワンピースと同じ生地の…あー、知ってる。真っ白いヘッドドレスだ。細目の白い生地にはフリルの上からレースが綺麗に付いている。可愛い。サイドには細胃いリボンが付いて顎下で留めれそうだ。あとは、レースの靴下と手袋かな? っと、パニエもあるな。さて困った。

「私、これに合う靴持ってないんだけど?」

 全て身に着けて見ると、うん! 可愛い! 大丈夫! 可愛いよ! 私!

「イオが私の為に作ってくれた服と小物! 似合わないはずがない!」

 暗示だ! 暗示をかけろ! 私は可愛い! 

「多分……可愛い! 私は可愛いぞ!」

 うん。なんか可愛くなってきた気がする。よし、イケる! 再度鏡を見ると、真っ黒い髪の上には白いヘッドドレスに、ちゃんと顎の下でリボン結び出来る。真っ白いワンピースはパニエのおかげで、ふんわり広がっている。可愛い! レースの靴下は脹脛までだったけど、ワンポイントで小さくリボンが付いていた。手は手首までにある総レースの手袋だ。可愛いね…めっちゃ可愛い!

「可愛いって思いすぎてるけど、すっごい可愛い! なら、私も可愛い!」

 良し! 自己暗示出来たぞ! 行くか! 皆の所に! そう、意気揚々と部屋を出た。

 でも、思う。マジで、全てのサイズがぴったりなのは怖いなぁって。


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