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18話 天才肌は色々ぶっ飛んでる!!

 瞑っていた目を開くと、そこには、広い空間があった。ただ、一瞬、煌めてる気がしたけど、気のせいだった…。

「ここ何処?」

 真っ白な空間だ。見渡す限り、白…。なーんにも無い。本当に何にもない…。

 見渡す限り白い空間が広がっている。本当に、何も無い。何? 本当に? ハテナマークを飛ばしてい私を見ながらいつの間にかあった荷物の山を一角だけ色があるのはなんだかなぁ。

「言ったろ? 俺の秘密の秘密基地、基特訓場だよ。」

「へぇ。」

「まぁ、家の領地の一部を勝手に作った空間と繋げてるんだよ。ここなら魔法使っても壊れるもの無いし。」

「…へぇ~」

 やっば、意味がわかんない。え? つまり、ここはイオのお家の領地の一部って事で合ってる? 私の認識あってる?? 

「簡単に言うと、今いるのは、俺の家近くって事だ。」

「何で?」

「近い方が何かと便利だろ?」

「成程…。」

 うん。そうじゃない。私が聞きたいのは、何でイオのお家の領地に居るのって事なんだけど?? え、別に勉強なら近くの森でも良かったんじゃ…。あーでも、やり難い…とかは思わなそう。

「と言うか、維持するの大変じゃない? 凄い魔力使いそうなんだけど…。」

 どのぐらい広いの分からないけど、めちゃくちゃ広いのだけは分かる。左右を見ても壁は見えない。上を見ても、真っ白が続いている。地面は、一緒の白色だ。広すぎて、魔力の消費が凄そうだ。

「ああ。平気平気。俺の妹や知り合いが、偶に来て、”練習”と称して魔法をぶっ放したりしに来るから、その魔法を魔力に変換させて、この空間を維持できるし一石二鳥だ!」

「…へぇ。」

 あー。うん。何言ってるの? っていうか、ツッコミどころ多すぎて、諦めた。世の中聞かない方がいい事もあるよね!! そう思うい、ふと思った。

「まぁ、こ(・)の(・)ぐ(・)ら(・)い(・)な(・)ら、数年は維持できるけどな。疲れるからしねぇけど。」

「……そっかぁ。私まだ、魔法使えないんだけど?」

 ツッコむ気すら起きなかったよ。…なら、なおさら、こ(・)こ(・)に連れてきてもらっても困るんだけど?

「いや、魔法以外にもやる事あるって言ったろ? まず、お前に足りないのは、基礎体力にこの世界の知識! 絶対的に足りないんだよ! あー後、戦闘する可能性がすっごいあるから、その訓練だな。…魔法を使える様になったら組み合わせたらいい。…それに、使(・)え(・)な(・)い(・)場合もあるしな。」

「え、そんな事あるの?」

 驚きだ。魔法って無くなる事あるの? この世界の標準装備じゃん? 無くしたら意味ないんじゃ? 疑問が顔に出ていたのか、イオが説明してくれた。

「あー。違う違う。そーじゃねぇ。魔法が使えないってのは、一時的に魔(・)法(・)道(・)具(・)か魔(・)石(・)を使ったらっていう話だよ。まぁ、高いんだけどな。」

「なら、その道具か魔石を壊せばいいの?」

「そうだな。ただ、特定の相手の魔法や魔力を無くすのもあるから気をつけろよ。」

「…馬鹿高そうだね?」

「高けぇーよ。アホなぐらい。でも、…金持ってたら買えちまうから、貴族は数十個〜百個持ってるらしいぞ。防衛にもなるしなぁ。

「成程。」

 聞いてるだけで大変そう。

「まぁ、だから魔石の方は小さいから持ち運びは楽なんだけど、ただし! 小さいから吸収できる量もそこまでじゃねぇ。問題は魔法道具の方だ。」

「おっきいの?」

「核は魔石なんだけど、使ってる量と吸収に耐えれる様に素材が特別なんだ。てか、作成の際も色々めんどくさい肯定あるしな。」

 話を聞いてるだけで、すっごい大金が必要なのはわかった。なんだかんだで、買うのも作るのも高そうな道具だなぁ…。

「そうなんだよ。何かと掛かるんだよ。」

 税の徴収エグイって聞くけど…維持費と整備費とかあるからなぁ~。どんだけ金持ちなんだよ。魔石は小さいから持ち運び簡単そうだな。

「ああ。いざって時に使えないと困るから、その分も掛かるか。魔石も?」

「ま、そー言う事で、取り敢えず、”これ”」

 はいっと渡されたのは、赤い魔石…ん? 魔力を入れるの? 素直に受け取り、いつもの様に魔力を流す。話のどこで、魔石を渡したの?? 今なの!? ま、いいけど…。

「あれ? 光らない? もしかして光らないの?」

「いいや。光るよ。」

「そうなの?」

 透明の魔石はと同じじゃないのかな? 赤い魔石は、入れ方が違うのかなぁ? 不思議に思いながら、時間とタイミングをずらして魔力を流すが光らない。

「んー。」

 魔石を見つめながら悩んでいると隣から違う魔石を渡される。次は青色だ。

「これにも魔力を込めて見ろ。」

「わかった。」

 言われて、同じようにするが光らない。えぇ~。何で? 悩んでいる私を余所に、イオの準備は整っているようだ。暫く真っ赤な魔石と青い魔石を眺めて魔力の量、込める時間を調整して何度か試すが光らない。うーーん。本当に何で?

「オペラ。休憩にしよう。」

「え、まだ出来るけど…。もしかして、結構時間たってる?」

「3時間たってるぞ。紅茶とお菓子焼いたから食おうぜ。ジャムもあるぞ」

「いい匂いだし、美味しそうな匂いがしてる!」

 ぐぅ…。お陰で、お腹が鳴った。机の上には、久しぶりに見た…おしゃれな、焼き菓子! うう…。前世で食べた事あるお菓子! こんな形で再び、出会えるとは! 心なしか輝いて見える! なんか、良くある、恋した時に見えるキラキラしてるフィルターが焼き菓子…そう! ”ワッフル”に掛かって見える。ヤバい。凄くいい匂いだし! うう…めっちゃ綺麗な茶色だぁ~!! どうしよう、絶対に美味しいって私のお腹が確信してる!! 

「焼きたてだからな。」

 そう言って、イオは、いつの間にか準備されているヴィンテージ物の黒い机とテーブルの上…あの机と椅子絶対に高い! 私でも分かる! その上! 2つの可愛いカップとティーポットにワッフルが真っ白いお皿にのっている。ワッフルの上にはバターとホイップクリームが添えてある。いい匂いしてる。そこに、カゴバックから出てくるのは3つの小さな小瓶…だと!?

「ジャムはどうする? 定番の苺ジャムとブルベリーに林檎ジャムもあるぞ?」

 何で、会えば会う程、料理スキルが高くなってんの!? 最近の乙女ゲームは男性の家事のスキルが高いの!? 普通は、女の子がお菓子作って好きな異性に上げて好感度アップさせて、メロメロにするんじゃないの!? これ、イオの事好きになった子も私も戦う前から敗北するじゃん! ていうか、このままイオのご飯とお菓子食べ続けたら…私の舌が肥える…! 恐ろしいな。…でも、まぁ、今はいい。考えても仕方ない! だから!

「取り敢えず、定番の苺からでお願いします!」

「はいはい。」

「いっただきまーす!」

 言ってから、小瓶を渡される。そのまま蓋を開けて、スプーンですくいワッフルの上に乗せる。うう、絶対美味しい! 果肉を全部潰さずに作ってる! 私の好きなジャムなんだけど…。もしかして、知って? い、いや。たまたま…。

「召し上がれ。俺は、ブルーベリーにするかな。美味い?」

 ナイフとフォークでワッフルを切り苺ジャムを乗せ、一緒に食べると果肉とワッフル生地が合わさってしっとりして美味しい。甘さも丁度いい。

「美味しい。ワッフル美味しい! めっちゃ美味しい。苺ジャムも美味しい。」

「良かった。オペラは、果肉残ってる方が好きって聞いたから美味いなら良かった。」

「美味しいよ! 両方!」

 めっちゃ嬉しそうな顔で言われた何にも言えなくなるから辞めて欲しいだけど! てか、マジか…私の好きな物だった…。嬉しいのは嬉しいから困るわ! 全部食べるけどぉ~!!

「おかわりあるけど?」

「食べる!!」

 ああ! 顔も料理の腕もいいって何?? そう上強いし、頭もいいんでしょう!? これから、出てくる”攻略対象”様達は大変だな!? これと戦うんだ…。勝ち負け言ったら出会う前かあら負けてるよな。私も然り…。はぁ。小さく溜息を吐くとイオが口を開く。

「さて、食いながらでも良いから、知識を増やしていこうぜ。質問。魔法はどうやって使う?」

 ナイフとフォークでワッフルを切りながら答える。

「魔力?」

 小さな小瓶からブルーベリーのジャムをだしながら答えると頷かれた。まぁ、ここまでずっと”魔力”の話してるし。

「そうだな。なら、どうやって魔(・)法(・)を(・)行(・)使(・)す(・)る(・)?」

 つまり、使い方? んー。多分。言葉…だから、

「呪文…詠唱?」

 って言っても、初めてあった時イオが呪文を言ってから発動させてたし…なんか、パッケージにも書いてあった気が…するし?

「正解。なら、呪文はどうやって覚える?」

「え、それは、本とか、で…、」

 あれ? そう言えば、教会とか本屋さんとかで、見てた本の中で魔法が載ってる本ってあったけ?

「ない?」

「そう。魔(・)法(・)っ(・)て(・)の(・)は(・)俺(・)達(・)の(・)頭(・)の(・)中(・)で(・)勝(・)手(・)に(・)出(・)て(・)く(・)る(・)。ぶっちゃけ、この世界では、それが常識って言う一般認識なんだよ。」

「…ほ、ほへー。」

「詠唱やら呪文も勝手に俺等の脳内で勝手に出てきて後は文字をなぞ様に唱えればいいんだ。なんでも、そー言う設(・)定(・)なんだって。」

 へぇ。便利〜。便利だよね? つまり、皆一緒の魔法は無いって事?


「いや、大抵は一緒。属性が違うだけとか、生活に必要な魔法とかは。あーなんだっけなぁ。なんか、"こぴぺ?"とか言ってた。でも、まぁ、魔法の本はあるにはある。昔の奴が書き記したとかのやつな。」

「あ、あるんだ。」

 そして、コピペか…。コピー&ペースト。でも、まぁ、知ってる言葉とか似た言葉なら、同じ仲間だったらすぐにわかるし、罠はれたりするよね。

「ただ、誰でも読めるし使えるから禁止されてるけどな。教会は持ってるし、教えてもいる。」

 読まれないように、暗号化や封印するらしい。どんだけ危険な魔法書き出したの? 怖いんだけど…。

「あー。そうなんだ。使えるって事は、簡単に言うと、魔石みたいなもの?」

「まぁ、似てる。でも、所詮は他人の魔法だからな、覚えるのが大変らしい。」

「そうなの?」

「いや、言い方とか音階とかあるだろ」

「え、えぇ。そこはゲームで許される範疇じゃないんだ。」

「妥協はしないらしい。」

「詠唱は妥協したのに!?」

 なんなんだ。なんで。そこはダメなんだよ、ちょっとは、妥協してあげてよ! 私、今から頑張るんだよ!? 楽(らく)したいよぉ~!!

「ま、でも、基礎とか、他の…あー。魔術とか魔道とかは他国のだし、教会関連もまた別口だし。その辺は普通に教科書としてあるぞ。」

「魔術…魔道…って何…? 後、学園は、そうだよねあるよね。」

 私が本格的に使えるって、学園に入ってからだもんなぁ…。それまでは、なんか色んな伏線やら準備期間なんだろうか…。今見たに。

「ああ。学園に行けば、いろんな事が出来るし…何より、ぶっちゃけ俺らって学園で出会うから。」

「あー。そっか。パッケージも学園だったわ。」

「だろ? それに、基礎わかって無かったら普通は魔法とか出来ねぇんだけど…。」

 お前は別口だしな。

「基礎って事は基礎体力、知識…とか?」

「そうだな。魔力だな。だから、来週からお前の限界を見極めて、増やしていく。」

「増やす?」

「そうだ。」

「増えるの??」


 あれから、1年たった。あっという間に1年。されど1年! 思い返すのも嫌になる程の修行の日々と勉強の日々…よく耐え抜いたよね? 私よ。

 確かに、魔力は増えた気がする。魔石に込める量が増えたり上手い事コントロールできるぐらいにはなった…と思う。ただ、死ぬかと思った。魔力を上げる為に色(・)々(・)な(・)色(・)の(・)魔(・)石(・)に魔力を込める。白い魔石、透明な魔石、なぜか黒い魔石は光ったが、他の色の魔石は光らなかった。なんでよ。てか、何で、こんなに沢山色があるんだ? え、必要なの? 何の為の色分け?? まぁ、それはいい。…いいけど!

 そんな事より、基礎体力と訓練が死ぬほどヤバかった。てか、死ぬかと思った。まず、体力をつける為とかで、私の家(教会)からイオのお家がある領地まで走らさせる。泣く。めっちゃ遠いんだけど!? いや、お陰…お陰で! 体力は上がったよ! 持久力も上がったよ! それから、イオと訓練…っても逃げ回るだけなんだと。あの人、容赦なく、武器になる石や木の棒とか投げてくるし! 水辺の近くならほり投げたりするんだけど…!? 怖かった。ぶっちゃけ、恐怖で何度逃げ出そうと思ったか…。逃げれんかったけど!! 体力とか無くなっても、終わりじゃないんだよ? 休憩中は、魔石渡されるし! 回復系の魔法とか魔法薬使って直ぐに直したよね!? 私…行く生きてたなぁ…。偶に、模擬戦とか言いながらギルドの訓練場に放り投げられ…ダンジョン行くぞ。って朝からたたき起こされて連れてかれる…よく生きてたなぁ!? てか、ボロボロの私見て何であんなにニコニコ出来るんだよぉ!! お前! 私の事好きだよな!? まぁ、そんなこんなで耐えたこの1年! 私…よく生き残った! そして、私は! 明日で! 7歳になる! そう、待ちに待ったイベント!!

「明日で私の魔法が分かる!!」

魔法…いつ使うんだろう…。

中々始まらないなぁ。


主人公は、ゲームよりはるかに強くなってます。扱かれたので…。後は負けん気と根性と餌(お菓子&ご飯につられて)頑張りました。

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