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家庭教師と悪ガキ♂ツインズ~荒んだオスガキ共を甘やか指導でメロつかせる~  作者: 巣暮イマ


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49話 ……先生のショタコン



「北条、助けてくれ……!」



「どうした急に」



 大学の講義中、スマホを見ながら終始困り顔だった庭田が講義後にいきなり助けを求めてきた。



「今週末、親が海外出張するらしくてさ……そういうときに、実家の家事とかをしてくれるシッターさんがいるんだけど……」



 庭田の話によると、親が不在のときに家事や弟の世話をしてくれるシッターさんがウイルス性の胃腸炎にかかってしまったらしく、今週末は来ることができないらしい。



「まだ小学生の弟を実家に一人で置いておくわけにもいかないから、僕のところに泊まりに来させようって話が出てるんだけど……」



「庭田ってたしか、今週末は実習講義でいないよな」



「そうなんだよ。とはいえ、臨時のシッターさんにお願いするとなると、弟にはストレスかなって……」



「なるほど、それで俺に面倒を見てほしいと」



「ああ……頼まれてくれないかな?」



 小学生が1泊2日で俺の家に来るってことか……中学生だったらつい最近来てたんだが。



「僕も両親も臨時のシッターさんよりは北条のほうが信頼できて安心だから……勿論タダでなんて言わないよ。時給1万……いや、3万でどうかなっ?」



「い、いらねえよそんなに! 友達の弟の面倒見るくらいでそんな金もらえないって」



「でも……」



「あーもう、分かった分かった。それじゃあ普段雇ってるシッターさんと同じ料金にしてくれ」



 俺はプロの家政婦じゃないからそれでも貰い過ぎな気がするけど、これくらいは言っておかないと庭田家の面々は納得できないだろう。

それにしても、家にシッター呼ぶなんてさすがというかなんというか。



「北条、お願いを聞いてくれるのかい……?」



「庭田にそこまで頼まれたんじゃ断れねえよ。でも俺は弟くんに会ったことないし、いきなり預けられても怖がっちまうんじゃねえか?」



「大丈夫! 会ったことはないけど、昔から北条の写真とか見せて教育してるから!」



「なんの教育なんだよそれは」



 要するに、高校時代から俺のことをよく弟に話して聞かせていたということだろう。

コイツのことだから、悪い先輩にいじめられていたところを俺が颯爽と現れて助けてくれた~とか言ってそうだな。



「うちの弟は、北条のことを正義のヒーローだと思っているよ! だから安心して面倒をみてくれよ!」



「なにも安心できねえよ」



 さすがにそれは期待がデカすぎるだろ。



 ―― ――



「というわけで、今週の日曜の家庭教師はお休みです」



「「えぇ~?」」



 水曜日の家庭教師の日。



 北条の弟を預かるから日曜は休みにしてほしいとメリッサさんに相談し、双子たちにもそれを伝える。

しかし、何故か大ブーイング。



「八雲、オレたちより小学生が良いのかよ!」



「……先生のショタコン」



「いやそういう話じゃないだろ!?」



 あとその理論で言ったら中学生もまだショタだろ。知らんけど。

とはいえ、俺の家にその子を放置したら本末転倒だしなあ……



「あっそれじゃあオレたちが八雲んちに行って勉強教えてもらうのでどうだっ?」



「……ハジメ、名案」



「それならその小学生の面倒も見れて、オレたちの勉強も見れるだろっ?」



「まあ、それなら……」



「よっしゃ! じゃあ母ちゃんにも聞いてくる!」



「あっハジメ! ったく、こういう時はすぐ行動するんだから」



「……バスケ部はなかなか復帰できなかったけど、先生のこととなると必死だね」



 ハジメがメリッサさんに許可を貰いに行くと、ハルトと2人きりになる。



「……おれも、初めて先生の家に行くから楽しみ。この前は、ハジメだけお邪魔したから」



「う……悪かったよ。でもハルトだってビュッフェのこと隠してたろ」



「別に怒ってないよ。でも……おれも先生の家の風呂、一緒に入りたいな?」



「ちょ……っ」



 ドタドタドタッ!



「八雲~! 母ちゃんオッケーだって……って、なんかコソコソやってたろお前ら~!」



「ふふっ……内緒」



 ハルトはチラリと俺を見てから、唇に人差し指を立てて微笑んだ。



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