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家庭教師と悪ガキ♂ツインズ~荒んだオスガキ共を甘やか指導でメロつかせる~  作者: 巣暮イマ


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45話  ……先生、へたくそ



「……先生、おはよ」



「お、おうハルト。今日はよろしくな」



 時は流れ、翌週の土曜日……俺はハルトと2人で市内にある運動公園に来ていた。



「……いっぱい食べるために、まずは運動して腹を空かせないと」



「それで公園でサッカーか……」



 先週の日曜日、俺はハルトとハジメの2人から遊びに誘われた。



 ハルトからは少しお高いホテルビュッフェでランチ。

ハジメは俺の家に行ってみたいということで、どうやらこれが2人にとっての『中間試験のご褒美』ということらしい。



「(ハジメは……やっぱり来てないか。ってことはハルトも内緒にしてるんだな)」



 2人から同じ日に遊びの誘いが入ったので、ハルトもハジメも今日は1日フリーなはず。

しかし、俺と双子たち3人のグループチャットじゃなくて個別にメッセージを送ってきたところから、俺と2人で遊びたいという意思を感じた。



 そのため午前中はハルト、午後はハジメに付き合うという形で遊びの約束を取り付けた。

そんでもって2人にはお互いの誘いの内容は話していないので……要するに、ダブルブッキングというやつだ。



「ハルトはビュッフェいっぱい食うために朝メシ抜いたりしてきたのか?」



「……ちょっと少なくした。いつもは8枚切りのパンを4枚食べるところを、6枚切り3枚にした」



「それ多分減ってないぞ」



 どうやらハルトは相変わらず数学が苦手らしい……いやまあ、数学っていうか算数だけど。



「それにしても、サッカーなんて久しぶりだな」



 ハルトが持ってきたサッカーボールを足で押さえながら軽く転がしてみる。

そのままつま先で底を蹴り上げて、リフティングを……しようとして失敗した。



「……先生、へたくそ」



「しょうがないだろ、俺はバレーボール一筋だったんだから」



「……タマの扱いが下手な男はモテないよ」



「それは下ネタだろ」



 っていうかそれを言うなら男じゃなくて女だろ……言っちゃダメだけど。



 ……。



 …………。



「もぐ、もぐ……運動した後のメシは美味い」



「そりゃあ良かった」



 しばらくハルトと公園で遊んでから、予約していたホテルレストランのビュッフェにやってくる。



 ここは結婚式の二次会なんかでも使われる有名なホテルレストランで、前にハジメやバスケ部の連中と行ったバイキングレストランと比べたら大分上品な雰囲気だ。



「ん、このオムレツ美味いな」



「おれにもちょうだい」



「食べ放題なんだからハルトも取ってくればいいじゃねえか」



「……あーん」



 俺の食っているオムレツが気になったのか、エサを待つひな鳥よろしく口を大きく開けながら上目遣いでこちらを見つめるハルト。



「しょうがねえなまったく。ほれ」



「はむっ……ん、美味しい」



 オムレツを放り込んでやると、もぎゅもぎゅと美味しそうに食べてくれる。

くっ……ちょっとかわいいじゃねえか。



「こっちのラザニアも美味いぞ。食うか?」



「……食べる」



 再び『あーん』と口を開けて待つハルトに料理を食べさせる。

なんだろう、この餌付けしてる感覚……ちょっとクセになりそうだ。



「ねえ見て、あそこの2人」



「わ~食べさせ合ってる~かわいい~」



「兄弟かな? 男の子同士なのに仲良いんだね~」



 う……なんか周りから生温かい視線を感じる。



「そういえば、男2人で来てるのって俺らだけだな」



「……ここは女性同士か、カップルが多い。だからちょっと行きづらかった」



「なるほどな」



 たしかに、オシャレなホテルレストランのビュッフェに男だけで……みたいなのは珍しいかもしれない。

行くとしたら焼肉とかラーメン屋だもんな。知らんけど。



「……でも、先生と2人なら大丈夫」



「そうなのか? 男2人だけでちょっと浮いてないか」



「浮いてても、先生と一緒だったら気にならない……ん、このローストビーフは絶品」



 そう言ってハルトは満足げに微笑んだ後、フォークで自分の料理を取ってこちらに差し出した。



「はい、先生……あーん」





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