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家庭教師と悪ガキ♂ツインズ~荒んだオスガキ共を甘やか指導でメロつかせる~  作者: 巣暮イマ


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39話 ちょっとムラムラするんすよね



 バスケ部の合同練習は順調に進み、午後からは夏の大会を想定した形式で試合が行われた。



「ハジメ、ナイスパス!」



「おう!」



 バスケ部の中でも小柄なハジメは『ポイントガード』というポジションに就いており、他の選手の動きを見てパスを回したり、フォーメーションの指示を出してチームをまとめるリーダー役として活躍していた。



「ハジメが後輩に慕われている理由がなんとなく分かるな」



 ハジメは周りをよく見て冷静に判断をつけている。

きっと、他の部員の性格やプレーの特徴を覚えてうまいこと連携できるように調整しているのだ。



 ハルトは1人でハットトリックを決めたりチームのエースとして活躍することで士気を上げているのに対し、ハジメはリーダーシップを発揮してチームの実力を底上げしている縁の下の力持ちタイプということだろう。



 おそらくハジメが少年団でサッカーをしていた頃も似たような状況で、パッと見の実力だとハルトの方が『上手い』と感じてしまい、自分にはサッカーの才能が無いと思って中学ではバスケ部に入ったのかもしれない。



「あー終わった~……つっかれた~」



「お疲れ、ハジメ」



「ん、ありがと八雲」



 試合を終えたハジメにタオルと飲み物を渡す。

ハジメの柔らか金髪クセッ毛が汗と蒸れで全体的にブワッとしてて少し面白い。



「なんつーか……伸びたカップラーメンみたいだな」



「は? なにが?」



「なんでもない」



 ―― ――



「……で、どうしてこうなった」



 バスケ部の練習試合が終わった後、俺は近場のバイキング形式のレストランでメシを食っていた。

しかも保護者席じゃなくて生徒たちと同じテーブルに混ざって。



「うちの部活、休日に試合やった後はここでメシ食って帰るんだよ」



「そうなのか……」



「あ、ハルトには内緒な。あいつバイキング大好きだから、自分だけ行けなかったって拗ねるし」



「まあ、なんとなく想像つくな」



 ハルト、食いしん坊だからな……

でもなんか可哀想だから後で連れてってやろうかな。



「見ろよ! 唐揚げとたこ焼きピラミッド~!」



「お前、それちゃんと全部食えよ~!」



「わたあめ作りに行こうぜ!」



「おれラーメン作ってくる!」



 なんというか、ものすごく懐かしい気分だ。

俺も中高生時代にバレー部の連中とこういう所ではしゃぎにはしゃいだ記憶がある。



「……うん、相変わらずなんか嚙み切れないなこの肉」



「バイキングの肉って質悪いよな~。寿司もパサパサだし……ハルトは気にせず食いまくるけど」



「めちゃめちゃ想像つくなそれ」



 久々に部活に復帰したハジメは、意外にも気負うことなく、他の生徒たちとも気まずくならずに打ち解けられていた。

これならもう、大丈夫だろう。



「なあなあ、八雲さんってハジメとハルトのカテキョーなんだろ?」



「もうすぐ中間試験だからおれたちにも勉強教えてくださいよ~」



「あ、これ家庭教師の代金っす」



「それさっき作ってたわたあめじゃねーか」



 俺の存在が珍しいのか、興味津々に話しかけてくるバスケ部の男子生徒たち。

こう見ると、やっぱ背高い生徒が多いな……



「お、お前ら散れ散れっ! 八雲はオレとハルトの勉強みるのに忙しいの!」



「え~少しくらいいいじゃないっすかハジメ先輩~」



「じゃあハジメ先輩が勉強みてくださいよ~」



「わっ、こらやめろお前ら……!」



 背の高い後輩男子にもみくちゃにされるハジメ。

なんつーか……なんかちょっとセンシティブだな。



 あとそいつは後輩に勉強教えられるほど頭良くないぞ。



「ハジメ、後輩から人気あるんだな」



「先輩、ちまっとしてて顔可愛いから、こう……運動してメシ食った後に見るとちょっとムラムラするんすよね」



「えっ?」



「えへへ」



「(えへへじゃないが)」



 ハジメ……やっぱりお前、今すぐバスケ部引退した方がいいかも。



 



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