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家庭教師と悪ガキ♂ツインズ~荒んだオスガキ共を甘やか指導でメロつかせる~  作者: 巣暮イマ


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14話 中学生ねえ……ふふっ



「あー……ようやく筋肉痛が楽になってきた」



「北条、一昨日まで学食のトレー持つのもプルプルしてたもんね」



 ――土曜の昼過ぎ。



 大学の特別講義があったので1コマだけ出席し、一緒に講義に出ていた庭田と街で昼飯を食って行くことになった。



「うわあ、すごいよ北条。色々な屋台がたくさん出てるね」



「いやお祭りかよ。フードコートの店は屋台とはちょっと違うだろ」



「そうなのかい? 僕はあまりこういう所に行ったことが無いから……」



 今回は庭田のリクエストで大学近くのショッピングモールにあるフードコートで食事をすることに。



 こんなの中高生時代に散々行ってそうな場所だと思うのだが……



「そういえば高校の時、庭田と買い食いした記憶ってほとんどねえな」



「親に禁止されていたからね……放課後は習い事も多かったし」



「なるほどなあ」



 金持ちのお坊ちゃんっていうのも楽じゃないんだな。



 その分アホみたいに高くて美味い高級料理とかは食ってそうだが、やっぱ若いうちはコンビニとかフードコートで安くて味の濃いジャンクフードを食いたいよなあ。



「北条、料理はここで受け取らないのかい?」



「いや、後で取りに来るよ。出来たらコイツが知らせてくれる」



 注文を済ませた後、適当な席に座って料理が出来るのを待つ。



 庭田は学食みたいなのを想像していたようだが、フードコートの場合は出来上がるのに少し時間がかかるから、お知らせ用のアラームを受け取ってしばし待機だ。



 ピピピピ……♪



「あっ音が鳴ったよ北条! 僕、受け取って来るね!」



「1人で大丈夫か?」



「大丈夫大丈夫。それに、筋肉痛が残っててまだ本調子じゃないでしょ北条は」



「いや、料理くらいは持てるが……」



 まあ、フードコートのカウンターで料理を受け取るという庶民体験がしたいのだろう。

ここは素直に任せておくか。



「いや~今日も疲れたな~」



「10本ダッシュまじでキツすぎ」



「コーチも自分でやってみろって話だよなー」



「ん……?」



 料理を取りに行った庭田を送り出して席で待っていると、ジャージ姿の男子集団がフードコートに集まってくる。

おおかた、部活帰りの運動部といったところだろう。



「……あっ」



「お、ハルトがいる」



「……先生だ」



 ジャージ姿の男子たちの中に見知った顔を発見する。

俺が家庭教師をしている双子の教え子の片割れ、千葉ハルトだ。



「(ハルトがいるってことは、あれは広橋第一中のサッカー部だな)」



 まだ春先で少し肌寒いのに、みんな半袖短パンでこんがりと日焼けしている。



「北条、お待たせ……なに見てるんだい?」



「ああ、ちょっと知り合いがいたんでな」



 料理を持った庭田が戻ってきたので、サッカー部集団の中からこちらを眺めているハルトに軽く手を振って視線を外す。

まあ、お互いプライベートの時間だしな。



「……あっ」



「ハルトどうした~?」



「……なんでもない」



 それにしても、土曜も部活か……

まあ、強豪校だと普通か。



 ハルトのやつ、春休み中も日曜に練習試合行ってたし、俺もバレーやってた頃はほぼ毎日練習だったもんな。



 そんな状況が続いていると、やっぱどうしても勉強はおろそかになっちまうか……

また今度、疲労回復促進のマッサージでもしてやるか。



「あの子……もしかして北条が家庭教師してるって言ってた子?」



「ああ、そうだ。双子の兄貴のハルト」



「ふぅん……サッカー部なんだっけ?」



「そうそう。毎年、県大会で上位に入る強豪らしいぜ」



 庭田がハルトたちのいるテーブルを眺めながらいくつか質問をしてくる。

メシ冷めるから早く食ったほうがいいぞ。



「中学生ねえ……ふふっ」



「庭田?」



「なんでもないよ。さあ北条、冷めないうちに食べよう」



「お前がそれ言うなよ」



 よく分からないが、庭田は最後にハルトたちの方を一瞥してから満足げにメシを食い始めた。



「……あのメガネ野郎」



「ハルト~? どうした~?」



「……なんでもねえよ」




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