表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でもアイドルデビュー!?~アイドルの経験を活かして無双します~  作者: Nanairo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/53

50話:S級ダンジョン30階層攻略完了

「……あれ、やりすぎた?」


想像以上の威力に自分でも驚き思わずユニークスキルを中断してしまった。


断末魔をあげる間もなく、魔石すら残さず跡形もなく消滅(蒸発)したという事実に、クリスたちだけでなくスライムたちも攻撃の手を止めて今はなきアシッドスライムがいたはずの地面を見つめている。地面もえぐれ断面がまだ赤く溶岩のようになっている。


心なしかスライムたちがプルプルと震えている気がする。


「……これだけの威力であれば属性関係なく倒せるのではないでしょうか……?」


ハクの声に全員が神妙にうなずく。スライムたちの震えもいっそう大きくなったようだ。


「じゃが、リンよ、もう少し威力を抑えれるか?暑すぎて敵わんしこれだと魔石も取れんからのぅ。」


「あ、そうですね、すみません。調整します。次はもう4体同時にいくのでまた援護をおねがいできますか。」


ディクトルの要望に答え、今度はさっきよりも威力を抑えた炎を作る。歌い始めると同時に危機感を覚えたスライムたちが一斉に俺目掛けて攻撃をしてくるが、ほかのメンバーがすかさず対処してくれているため炎作りに集中する。


まだ蒼い炎にするまでに集中力と時間を要するがいつかは一瞬でこれを作れるようになりたいものだ。


"クリス様の剣さばき、いつ見ても惚れ惚れする"

"はぁ、ミホーク様かっこいい……"

"ハク様の精霊召喚キタ━━━(゜∀゜)━━━!!"

"連携凄すぎだろ……!"

"シュベール様が毒玉だけを正確に撃ち落としてるの凄すぎない??"

"スライムたちの攻撃が豪速球すぎてどれがどの属性かもはや分からないのだが……??"

"アーサーくんも負けず劣らず動けてるの、将来有望過ぎない!?"

"剣が残像にしか見えない"

"ゼクト様の野性味溢れる動きがカッコよすぎる"

"ローズ様ももしかして毒玉だけを狙い撃ちにしてる??"

"あの短剣どっから取り出してるんだろ?"

"ディクトル様……笑笑笑笑"

"何あの巨大なスプーン笑笑"

"スライムに打ち返してんの面白すぎだろ、いつの間に作ったし笑笑"

"メタルスライムにクリティカルヒット!笑"

"自分の攻撃がそのまま返ってきてどんな気持ちだろ?笑笑"

"まさかのもう1本……!笑笑笑笑"

"シリネ様楽しんでらっしゃる笑笑"

"ここまで来てらスライムたちが逆にかわいそう笑笑"

"リンくんに地面ごと跡形もなく消滅させられたもんね"

"ほかのメンバーにもことごとく攻撃を避けられ打ち返され……笑"

"あっ!"

"スライムたちとお別れの時間がやって来ました!"

"~スライム終了のお知らせ~"

"リンくんつおい……"

"哀れなスライムたちよ、安らかに眠れ……笑笑"

"またもや跡形もなく消し飛んだスライム"

"威力を抑えるとは"

"クリス様たちもこれには苦笑い笑笑"


先程よりも炎の大きさをだいぶ小さくし、一斉にスライムに向けて放ったのだが炎が当たった瞬間またもやジュッという効果音を残して跡形もなく消滅してしまった。かろうじてメタルスライムとアイススライムの魔石は残っているがほかの2体は魔石も消滅してしまったようだ。


「ご、ごめんなさい……。」


なんとも言えない沈黙に耐えきれなくなり謝罪を口にする。


「ガハハハハ!さすがリンだ!ダンジョンボスを一瞬で消滅させてしまうとは!」


「威力を抑えてこれなんだから末恐ろしいわね。」


「何はともあれこれでようやく30階層クリアだ。本当にありがとう。全て君たちのおかげだ。」


長い間足止めを食らっていた30階層をクリアしたことでクリスたちの喜びも最高潮になっている。


「あ、宝箱が出てくるみたいですよ!」


「こんだけ苦労したんだから金箱出てこ〜い。」


宝箱出現前のエフェクトが現れたダンジョン中央に集まり全員が注目する中現れたのは、


「金箱だ!!」


金色の宝箱だった。


「早く開けようぜ!!」


「誰が開ける?」


「いちばん活躍したリンが開けるのがいいだろう。」


まさかのシュベールの提案に注目が集まるがそこまで開けたい訳でもないし他に開けたそうな人がいるので譲ることにする。


「いえ、ここはパーティーリーダーであるクリスさんが開けるべきだと思います。」


さっきからずっとソワソワして目線が宝箱に釘付けだったクリスを指名する。


「えっ、お、俺か?いいのか?」


「はい、どうぞ開けてください。」


ほかのメンバーも異論は無いようなのでクリスが恐る恐る宝箱に近づき蓋に手を触れる。


「じゃあ、開けるぞ。」


ゴクリと生唾を飲み込んだクリスが蓋を開ける。メンバーたちもクリスの後ろから宝箱を覗き込み中を確認する。



「おお!これはすごい!」


中から出てきたのは3種類の指輪だった。


「どんなアイテムなんだ?」


「これはそれぞれ魔力、攻撃力、敏捷を10倍にする指輪だ。さすがこの階層のアイテムと言ったところだな。」


クリスの疑問にシュベールが答える。問題は指輪が3つしかないということだ。


「この指輪それぞれ誰が持つ?わしは正直魔力の指輪が欲しい。」


「私も魔力の指輪が欲しいわ。」


「俺は攻撃力だな!」


それぞれの希望を取ると、魔力の指輪はシリネ、シュベール、ハク、攻撃力の指輪はクリス、ゼクト、アーサー、敏捷の指輪はローズ、ミホークが手を挙げた。


俺とディクトルは特に欲しいという訳でもなかったため辞退した。


「ここは公平にジャンケンで決めましょう!」


シリネの提案に全員が合意し白熱した戦いを繰り広げた中みこと指輪を勝ち取ったのはシリネ、アーサー、ローズの3人だった。


3人はぴょんぴょん飛び跳ねて喜びの舞を踊っている一方、ほかの人たちは自分が出した手を呆然と見つめていたり、地面に這いつくばっていたり、勝者の足にすがりついて再戦を乞うていたりと様々だ。


そんなこんなで約1週間かけたS級ダンジョン30階層攻略は無事成功し、久々に地上に戻っり全員で祝杯をあげたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ