4.追われる理由
私は仲間と共に大きな倉庫の中の物陰に隠れていた
全員で周りの様子を警戒している
「今ならいけるっ」
1人が走って次の物陰へ移動する
そして私達もそれに続く
また3人で周囲を警戒し、次の物陰へ移動
途中、何度か攻撃されるが
ギリギリのところで回避していた
「このまま3人で逃げていても拉致があかない」
「だね、これだけ追い詰められていたらいつかは捕まる」
「バラバラに逃げよう」
と話し合いが進んでいく
「別れるに当たって、お互いの服は変えた方がいいと思う」
「うん、あいつらの狙いはあなただからね
最悪の場合でもあなただけは逃がさないと」
と2人は私を見る
「わかった」
私は複雑な思いを飲み込みそういう
お互いサッと上着だけを交換し
「じゃあ、皆無事だったら例の場所で落ち合おう」
私たちは笑顔でグータッチをし、散り散りに逃げた
◇
あちこちで銃声がする
別れた2人は無事だろうか
私は2人が逃げた先の様子を気にしていた
そんな時
シュッ
頬に一筋の血が滲む
(ヤバいっ)
私は気を引き締目直して逃げに徹した
◇
何とか倉庫の入口までたどり着く
倉庫の中の銃声がまだ聞こえるということは仲間はまだ中にいるのだろう
「ごめんなさい、皆も何とか逃げ切ってね…」
私は後ろ髪を引かれる思いを振り切って、倉庫を後にする
◇
なんとか街中まで逃げてきた
人通りは増えたが、その中に視線を感じる
どうやら追っ手はまだいるらしい
人混みを利用したり、途中建物の中を通ったりと追っ手を振り切ろうとしてみた
さすがに人混みの中で襲って来ることはないが、追っ手の存在は感じられる
そんな中、私は素朴な外観のビルへと入る
入口は大きな自動ドア
そこを入ると少し広めの事務所になっていた
グレーのデスクがいくつも並び、
スーツを着た男性、制服を着た女性が数名デスクに向かい仕事をしている
皆、私のことをチラッと見るが仕事の手は止めない
奥から1人の中年男性が出てきて
「お待ちしてました、こちらへお願いします」
と私を奥の通路へと促す
オフィスの横に伸びる廊下には大きな窓があり、外の景色がよく見える
その廊下を歩きながら、
「私の他にここにたどり着いた仲間は?」
そう聞いてみるが、彼は残念そうに首を横に振る
(そうか…彼女たちはたどり着けなかったんだね…)
私はそう思い少し項垂れる
そんな私に顔を近づけ彼は小声で話す
「入口は既に包囲されています
やつらはここにもそのうち踏み込んで来るでしょう
我々はあなたを匿って戦う覚悟はあります、どうされますか?」
私はその話を聞いて考える
(このままここで交戦するのも確かに1つの手ではある
だけど、ここの規模ではおそらく私は相手の手に落ちるだろう…
交戦するならば、ギリギリまでそこの会議室に隠れるか
いや、裏口から逃げるという手もある
窓から逃げる方が相手の目を欺けるか)
とそこで目が覚める
今回の夢は私自身が主人公目線ではあったのですが、どこかドラマを見ているような感覚でした
逃げながらも「この先どうなるんだろう」と思いながら見ていて、目が覚めた時には続きが気になって、もう一度寝て続きを見ようかと思ったくらいです
結局、追われる理由も分からないまま、仲間たちのその後も分からないまま終わってしまいました
もし続きが見られるなら、ぜひ見てみたいです




