3.終わらない朝
朝、けたたましい音とともに目が覚める
私は目覚ましを止め、時間を確認する
「もう朝か……起きなきゃね」
渋々起き上がり、洗面所へ向かう
顔を洗い、歯を磨いてからキッチンへ
母が作ってくれた海苔巻きをピックアップして、部屋へ戻る
朝の番組で天気予報を確認しながら、海苔巻きを食べる
服を着替え、持ち物をチェックして、
「さぁ、行こう」
とカバンを持ったところで――
けたたましい音が鳴る
◇
けたたましい音とともに目が覚める
私は目覚ましを止め、時間を確認する
「もう朝か……起きなきゃ」
渋々起き上がり、洗面所へ向かう
顔を洗い、歯を磨いていると、
(この作業、さっきもやったような気がする……)
そんな感覚に襲われる
キッチンへ行き、海苔巻きをピックアップ
部屋に戻り、朝の番組で天気予報を確認しながら海苔巻きを食べる
服を着替え、持ち物をチェックして部屋を出る
靴を履き、玄関のドアを開けて、
「行ってきま~す」
と言ったところで――
また、けたたましい音が鳴る
◇
けたたましい音とともに目が覚める
私は目覚ましを止め、時間を確認する
「もう朝か……起きなきゃ」
渋々起き上がり、洗面所へ向かう
顔を洗い、歯を磨く
キッチンで海苔巻きをピックアップし、部屋へ戻る
朝の番組で天気予報を確認しながら、海苔巻きを食べる
服を着替え、持ち物をチェックして部屋を出る
靴を履き、玄関のドアを開けて、
「行ってきま~す」
と家族に声をかける
けれど、特に返事はない
玄関前の車の横を通り抜け、家の前の道へ出る
すると――
また、けたたましい音が鳴る
◇
けたたましい音とともに目が覚める
私は目覚ましを止め、時間を確認する
「もう朝か……起きなきゃ」
洗面所へ向かい、顔を洗って歯を磨く
キッチンで海苔巻きをピックアップし、部屋へ戻る
海苔巻きを食べながら、朝の番組で天気予報を確認する
服を着替え、持ち物をチェックして部屋を出る
靴を履き、玄関のドアを開けて外へ
「行ってきま~す」
家族に声をかけるが、やはり返事はない
家の前の駐車場を抜け、道に出て左へ曲がる
そのまま一つ目の角まで歩き、そこを左に曲がる
すると――
また、けたたましい音が鳴る
◇
そうして私は、やっと現実世界で目を覚ました
これは昔ときどき見ていた「朝の準備をする夢」がループしてなかなか終わらないバージョンになったものです
この夢を見て朝起きた時、散々夢の中でやった朝の準備を「もう一度やるのか・・・」と嫌になり
(このまま今日は仕事休んじゃおうかな)
という思いがよぎったのを覚えています
結局はそんなこともできないので、朝の準備をもう一度して、ちゃんとお仕事行きましたけどね笑




